マイクに乗る“部屋の響き”は、想像以上に音質を左右します。
宅録では、部屋の壁や天井が反射して
「こもった音」
になりがち。
この記事では、ライブハウス運営者であり音響エンジニアが、宅録に最適な吸音材の選び方と、おすすめ商品を実体験を交えて紹介します。
この記事のポイント
- 防音との違いを理解
- 素材別特徴と用途整理
- 効果的な貼り方のコツ
- おすすめ吸音材
- 部屋環境別の選び方
- 設置場所で音が変わる
- 賃貸でも使える方法

宅録 吸音材 おすすめ|反響を抑えて“クリアな音”を手に入れる方法
宅録の音をもっとクリアに。
反響を抑える吸音材は、マイク録りの品質を左右する重要アイテムです。
この記事では、防音との違い、素材別の特徴、設置のコツ、そしてプロも使うおすすめ吸音材を紹介。
自宅を“ミニスタジオ”に変える第一歩を解説
吸音材とは?防音との違いを理解
宅録(自宅レコーディング)で良い音を録るには、まず「吸音」と「防音」の違いを理解することが大切です。
吸音材とは、室内の反響(残響)を抑えるための素材です。

壁や天井に貼ることで、音が跳ね返らずに吸収され、マイクに“余計な響き”が乗りにくくなります
一方、防音材は外部への音漏れを防ぐ素材
つまり!!
吸音材が
「部屋の中の音を整える」
のに対し
防音材は
「外に漏らさない」
ためのもの。
役割がまったく異なります。
宅録では、まず吸音材を整えることが基本。
「声が響く」
「低音がモワつく」
と感じる人は、吸音不足の可能性が高いです。
💡 ワンポイントアドバイス
録音ブースのような
“デッドな空間”
を目指すなら、壁や天井の25〜50%を吸音材で覆うのが目安
全体を覆わなくても、マイク背面や壁の反射ポイントを中心に配置するだけでも効果を実感
宅録で吸音材を導入するメリット
吸音材を導入すると、録音環境が一気に安定
まず、声や楽器の反響を抑えることで、EQ(イコライザー)やコンプレッサーの処理が自然に
無理に加工で整える必要が減り、素材のままでも“抜けのいい音”が得られます。
さらにノイズ除去やリバーブ調整の手間が減少
録音レベルを上げてもハウリングが起こりにくく、クリアで聴きやすい音が得られます。
配信やナレーション収録でも、吸音材があるだけで“聴き疲れしない”安定したサウンドに変化
マイク前に立った瞬間に
部屋の響きが“静まる”のを感じるでしょう。
宅録のクオリティを上げる第一歩は、機材ではなく空間づくり。
吸音材はその中でも、最も効果的で費用対効果の高いアイテムです。
素材・形状別の吸音材の種類と特徴
吸音材と一口に言っても、素材によって効果や扱いやすさが大きく異なります。
ここでは、宅録環境でよく使われる代表的な素材を紹介します。
ウレタンフォーム|
安価で軽く扱いやすい定番素材
最もポピュラーなのがウレタンフォーム製の吸音材です。
軽くて加工しやすく、カッターで簡単に切れるため、壁や天井にも貼りやすいのが特徴。
コストも安く、初めて吸音対策をする初心者や仮設スタジオに最適です。
デメリットは、経年劣化や防火性がやや低い点。ただしコスパ重視なら最初の一歩におすすめ
メラミンスポンジ|
防火性と美観を両立した万能タイプ
メラミンスポンジ素材の吸音材は、防火性に優れ、白やグレーなど上品な見た目が魅力。
軽量かつカットもしやすいため、宅録や配信環境の整備に最適です。
反響を抑えつつもインテリアを損なわないため、リビング兼作業部屋のような空間でも自然に馴染みます。
家庭環境でも安全に使えるバランス型の吸音材です。
グラスウール/ロックウール|
本格派向けの高密度素材
グラスウールやロックウールは、プロのスタジオでも採用される高密度素材です。
音の反射をしっかり吸収し、低音域にも効果を発揮します。
重量があるため、壁への固定にはやや手間がかかりますが、その分効果は抜群。
スタジオ制作や本格的なボーカル録音を目指す人におすすめです。
施工の際は、繊維飛散防止のために布地やパネルで覆うとより安全で美観も向上します。
TIPS!
上野Untitledでも、場所によりロックウールとグラスウールを使い分けています。
主に、ロックウールは中低音を吸音しますが、グラスウールは高音を吸収します。
会場の特性に合わせて適切に吸音材を理解し設置しましょう
フェルト/布地タイプ|
賃貸でも安心のデザイン吸音材
フェルトや布地を使った吸音パネルは、最近人気が高まっているタイプです。
デザイン性が高く、カラーバリエーションも豊富
裏面が粘着タイプのものも多く、壁に貼っても簡単に剥がせるため、賃貸物件でも安心
防音効果よりも、部屋の響きをやわらげて音を整える目的にぴったり。
“見せる吸音材”として、宅録とインテリアを両立させたい人に最適です。
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プロが選ぶ!宅録おすすめの吸音材
プロが選ぶ宅録向け吸音材とは、「質の高い録音空間」を作るための第一歩として評価されるアイテム群です
例えば
東京防音 GAC‑880 や Vicoustic Multifuser DC3 といった高性能パネルは
「音の反響を抑えてクリアな音を録る」
ために設計されたもので、設置だけで録音環境に劇的な変化をもたらします。
特に、録音・配信・宅録スタジオ運営などにおいて、「見た目・設置性・吸音性能」をトータルで兼ね備えたものを選ぶことが、作品のクオリティを左右する大きな鍵となります。
東京防音
ホワイトキューオン Okudake:
壁全体に貼れる日本製パネル。
見た目が美しく、吸音効果も高い。
省スペースで設置可能な卓上〜壁掛けサイズ展開もあり、賃貸や宅録ブースにも対応。
防音メーカーならではの「吸音+遮音」設計が魅力
AURALEX DeskMAX:
配信・ナレーション用途に最適。
デスク上にスタンドで設置するだけで、簡易的に“整った録音環境”を作れるポータブル仕様。
壁貼りや大規模工事が難しい環境でも即導入できるのが強み
東京防音 GAC‑880 音場調整パネル
音楽制作向けに設計された自立パネル。
中低音の反響・共鳴を効果的に抑え、壁際に置くだけで“部屋がスタジオ化”する感覚があります。
設置も比較的簡単で、プロも納得の仕上がりです
Vedcpel 高密度ウレタンパネル:
吸音だけでなく
“拡散”も兼ねたハイグレードパネル。
中〜高音域の響きを整え、ギター録りやボーカル収録において奥行きと明瞭さを帯びた音場を実現します。施工には少し準備が必要ですが、効果は抜群です。
タンスのゲン 吸音パネル:
厚み5cm・50×50cmサイズの高密度パネルセット。宅録〜配信用途にバランス良く、壁面の一定範囲を覆いやすいため“まず一本目”として選びやすいモデル
YOPIN 吸音フォーム:
デザイン重視&賃貸対応の初心者向け吸音パネル。色や貼り方を工夫でき、見せる吸音材としても優秀。貼って剥がせるタイプなら、レイアウト変更も柔軟に対応できます。
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吸音材の設置場所と配置のコツ
吸音材は「どこに貼るか」で効果が大きく変わります。
やみくもに壁を埋めるのではなく、音の反射ポイントを理解して配置することが重要です。
マイク背面は最も効果が出やすい位置
マイクに直接跳ね返る反響を抑えることで、録音時の“こもり”や“部屋鳴り”が大幅に減ります。
壁の左右対称配置もポイント
吸音材を偏って貼ると定位感(音の左右バランス)が崩れやすいため、スピーカーやマイクの位置を基準に左右バランスを意識しましょう。
天井(マイクの真上)
も忘れてはいけません
特にボーカル録音では、天井からの反射が高音域の濁りを生む原因になります。
薄型の吸音パネルを1〜2枚貼るだけでも、録音の抜けが劇的に変化します。
また、背面壁(リスナーや演奏者の後ろ側)には、スピーカー音が跳ね返る位置に設置することで、モニタリング環境が安定します。
音の反射を抑えることで、ミックス中の定位判断も正確になります。
さらに、床面にラグやカーペットを敷くだけでも高音域の反射を抑えられます。
特にフローリングの部屋では、足元からの反射がマイクに入りやすいため、布製のマットで十分な改善が可能です。
📸 補足:見た目にもこだわるなら
布貼りタイプや木枠付きパネルを組み合わせると、スタジオのような雰囲気に仕上がります。
吸音性能だけでなく
モチベーションを高める「魅せる壁づくり」にもつながります。
実体験からのアドバイス
(ライブハウス運営者視点)
私が運営するライブハウス「上野Untitled」のスタジオでも、試行錯誤の末にたどり着いた答えがあります。
壁と天井の約50%に吸音材を配置した時点で、音の印象が劇的に変化しました。
・ボーカルの輪郭が明確に
リバーブのかかり方が自然に
・中低音のこもりが減、抜けが向上
・EQ処理に時間をかけず、ナチュラルなサウンドバランスが得られる
この体験から痛感したのは、「吸音」は空間全体のバランス調整だということです。
一部分だけに偏って貼るよりも、反射が起こりやすい壁や天井の面積を広くカバーするほうが効果的です。
ただし注意すべきは、吸音材=防音材ではないという点。
吸音材は室内の反響を抑えるものですが、外への音漏れを防ぐ効果は限定的です。
隣室や外壁への防音対策をしたい場合は、「遮音シート+吸音材」の二重構造が理想です。
遮音シートで音の伝達をブロックし、その上から吸音材で反射を整えることで、初めて“防音”と“音質改善”の両立が実現します。
宅録環境を整える際は、見た目の配置や手軽さだけでなく
“どんな音を録りたいか”
という目的を明確にしながら、吸音と遮音を組み合わせていくのが成功の鍵です。
まとめ|宅録に最適な吸音材で“響かない空間”をつくるコツ
宅録の音を良くするために最も重要なのは、「機材よりもまず空間を整える」ことです。
マイクやインターフェイスを高性能にしても、部屋の反響が強ければ本来の音は活かせません。
この記事では、吸音材と防音材の違いから、素材ごとの特徴、設置のコツ、そしてプロが実際に使っているおすすめ商品までを解説しました。
吸音材は、音の反射を抑えて録音をクリアにする“基礎アイテム”です。
中でも、ウレタンやメラミン素材は扱いやすく、宅録初心者にも導入しやすいでしょう。
一方、グラスウールやロックウールは本格的な録音環境を目指す人におすすめです。
また、設置場所も非常に重要です。
マイク背面・天井・背面壁・床など、音の反射源を意識して配置するだけで、録音の明瞭さは大きく変わります。
そして、吸音材だけでは完全な防音はできません
音漏れが気になる人は「遮音シート+吸音材」の二重構造を意識しましょう。
宅録の音質は「部屋の響き」が決める——
吸音材は、あなたの音楽を本来の姿で録るための最もシンプルで確実な投資です。
今日から少しずつ、あなたの部屋を“音のキャンバス”に変えていきましょう。
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