音楽雑談・ニュース

なぜ超RIZIN.5は「サザン」だったのか? 26年前のPRIDEまで遡ると鳥肌が立った

2026年9月10日、京セラドーム大阪。

「超RIZIN.5 浪速の超復活祭り」。

朝倉未来、青木真也をはじめ、日本格闘技を代表するスターたちが集結したこの大会。

試合はもちろん凄かった。

でも個人的に、ずっと引っかかっていたことがある。

「なんで今回、こんなにサザンなんだ?」

大会のオープニングでは、AIによる歌唱からサザンオールスターズの名曲『みんなのうた』へ。

しかも単純に原曲を流しただけではない。

RIZINや選手たちを題材にした「替え歌」のような演出まで入っていた。

最初は、

「日本人なら誰でも知っている曲だからかな?」

くらいに思っていた。

ところが調べてみると――

サザンと日本格闘技の関係は、26年前のPRIDEまで遡った。

しかも今回の演出と、不思議なくらい重なる。


『みんなのうた』は、そもそも「復活」の歌だった

まず今回の大会テーマを思い出してほしい。

「浪速の超復活祭り」

この「復活」という言葉が非常に重要だ。

サザンオールスターズの『みんなのうた』が発売されたのは1988年。

サザンは1985年から活動を休止しており、この曲は約3年ぶりに活動を再開した際のシングルだった。

つまり『みんなのうた』は、

サザン復活の象徴ともいえる一曲。

そして2026年の超RIZIN.5も「復活」が大きなテーマになっている。

再びリングへ戻ってきた選手。

敗北から這い上がろうとする選手。

長いキャリアを背負って、もう一度大舞台に立つ選手。

そんな格闘家たちを描く大会で、

「活動再開を象徴するサザンの曲」

が流れた。

これだけでも、かなり綺麗な選曲だ。

しかし、話はここで終わらない。


なぜ「替え歌」だったのか?

ここも面白い。

サザンのライブをよく知っている人ならピンと来たかもしれない。

桑田佳祐はライブで、自分たちの曲をその日の会場や時代、観客に合わせてアレンジしたり、歌詞を変えたりすることがある。

特に『みんなのうた』はライブの大定番。

前奏部分なども含め、その場限りの言葉を乗せて観客を巻き込み、そこから本編へ入っていく。

つまり、

「その日のためだけの『みんなのうた』を作る」

という遊びが、サザンのライブ文化にはある。

今回の超RIZIN.5も、

AIによるRIZIN仕様の歌

格闘家たちの物語

サザン『みんなのうた』

という流れになっていた。

だとするとこれは、

『みんなのうた』という楽曲だけではなく、「サザンのライブのやり方」そのものへのオマージュ

だったのではないか。

そう考えるとかなり面白い。

しかし、さらに調べていて驚いた。


実は桑田佳祐は「PRIDEのリング」で歌っていた

時代を26年前まで戻す。

2000年10月31日。

場所は大阪城ホール。

PRIDE.11。

メイン級の注目カードとして行われたのが、

小川直也 vs 佐竹雅昭。

そしてこの試合の前――

リングに、とんでもない人物が登場する。

桑田佳祐だ。

桑田はギターを持ってPRIDEのリングへ上がり、その場で歌を披露した。

しかもサザンのヒット曲ではない。

この日の格闘家たちのために作られた、

『PRIDEの唄 ~茅ヶ崎はありがとう~』

だった。

歌の中には、小川直也と佐竹雅昭が登場する。

フジテレビでの放送は夕方だったが瞬間最高視聴率は18.7%という記録を叩き出した

つまり今から26年前、

桑田佳祐は「格闘家のために歌詞を作り、大阪の格闘技イベントで歌う」ということを既にやっていたのだ。

今回の超RIZIN.5を見た後だと、ちょっとゾクッとしないだろうか。


2000年の大阪。そして2026年の大阪。

並べてみるとさらに面白い。

2000年

大阪城ホール

PRIDE.11

小川直也 vs 佐竹雅昭

桑田佳祐本人がリングへ

格闘家を題材にした特別な歌を披露

そして26年後。

2026年

京セラドーム大阪

超RIZIN.5「浪速の超復活祭り」

日本格闘技のスターたちが集結

AIによる格闘家を題材にした歌

サザン『みんなのうた』

もちろん、RIZINが公式に、

「2000年のPRIDEへのオマージュです」

と発表しているわけではない。

だから、ここから先はあくまで考察だ。

しかし、

大阪 × 格闘技 × 桑田/サザン × 特別な歌詞

という組み合わせが、26年という時間を超えてもう一度現れたことになる。


そもそもRIZINとPRIDEは無関係ではない

ここも大事だ。

RIZINとサザンに、継続的な公式関係があるわけではない。

しかしRIZINを見るうえで、PRIDEの存在は切り離せない。

PRIDEが消滅した後も、日本格闘技は「やれんのか!」「DREAM」などへ受け継がれ、やがてRIZINという舞台につながっていく。

RIZIN代表の榊原信行氏もPRIDEを作った中心人物の一人。

だからRIZINの演出では、単純な「今日の試合」だけではなく、

日本格闘技が歩いてきた歴史

そのものが物語として使われることがある。

そう考えると、

「2026年に人気だからサザンを使いました」

だけではないように思えてくる。


そして『みんなのうた』というタイトル

個人的には、ここが一番好きだ。

超RIZIN.5には、さまざまな世代の格闘家がいた。

PRIDE時代から日本格闘技を見てきたファン。

青木真也の時代を見てきたファン。

朝倉未来からRIZINを知った人。

平本蓮など新しい世代から格闘技に入った人。

それぞれ見てきた時代が違う。

好きな選手も違う。

でもこの日、全員が京セラドームに集まった。

そして流れる曲のタイトルが、

『みんなのうた』。

誰か一人の復活祭ではない。

もしかするとあの日は、

「日本格闘技そのものの復活祭」

だったのかもしれない。


26年前、桑田は格闘家のために歌った

2000年。

大阪城ホール。

PRIDEのリングに立った桑田佳祐は、格闘家たちのために特別な歌を歌った。

それから26年。

2026年。

場所は再び大阪。

今度は京セラドーム。

PRIDEではなくRIZIN。

桑田本人ではなくAI。

それでも、

格闘家たちの物語に合わせて歌が作られ、その先にサザンが流れた。

そして選ばれたのは、サザン自身が一度活動を止め、再び帰ってきたときの曲。

『みんなのうた』。

大会の名前は、

「浪速の超復活祭り」。

公式にすべての意図が語られたわけではない。

だから偶然が含まれている可能性だってある。

それでも歴史を知ったあと、もう一度あのオープニングを見ると、

最初とはまったく違って見える。

26年前にPRIDEのリングで鳴った桑田佳祐の歌。

そして2026年、超RIZINの舞台で鳴ったサザン。

日本格闘技は何度も終わりそうになった。

それでもまた人が集まり、スターが生まれ、巨大な会場を埋めている。

だから『みんなのうた』だったのかもしれない。

「またここで、みんなでやろうぜ。」

そんなメッセージだったとしたら――

超RIZIN.5のオープニングは、試合が始まる前からすでに一本の物語だった。

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27歳から東京に拠点を移し、32歳で独立。自己資金でライブハウス「Untitled」を開業。
PAから音響施工、レコーディング、アーティストプロデュースまでを自ら手がけ、開業から13年以上にわたり多くの音響技術者を育成。

コロナ禍では新たな挑戦としてYouTube事業をスタートし、秋葉原・上中里に専用スタジオを開設。
登録者300万人を超える人気YouTuber/インフルエンサーとのプロジェクトも成功させ、制作動画の中には160万回再生を突破した作品も。

防音工事・ルームチューニングについては、長年タッグを組む施工業者とともに試行錯誤を重ね、独自のノウハウと技術を蓄積。
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