「シングルじゃ物足りない」「太くて厚みのある音がほしい」――そんなギタリストに愛され続けるのが“ハムバッカーPU”。
本記事では、サウンドの特徴から人気モデル、選び方のコツまで、初心者〜中級者でもわかりやすく解説します。あなたのギターサウンドをワンランク上げる相棒を見つけましょう!
目次
ギターにおすすめのハムバッカーPU
概要(POINT)
- ハムバッカーピックアップの基本的な仕組みと音の特徴
- 用途・ジャンル別のおすすめモデル
- 人気ブランド別ピックアップ紹介
- 実際に使われているギタリストの例と使用感
- 交換・導入のコツ(初心者向け)
ハムバッカーとは?シングルコイルとの違いをわかりやすく

✅ 仕組み(ノイズキャンセルの原理)
ハムバッカーは、2つのコイルを逆巻き・逆磁極で組み合わせた構造。
これにより「ハム」と呼ばれる電源ノイズ(50〜60Hz付近)を互いに打ち消し合い、シングルコイル特有のノイズを大幅にカットできます。
つまり「ハム=ノイズ、バッカー=打ち消す」→ハムバッカー。
✅ 音の特徴(出力の強さ、太さ、サスティーン)
ハムバッカーは出力が高く、音が太いのが大きな特徴。
中低域に厚みがあり、歪みに強く、サスティーンも長め。
一方で、シングルコイルに比べると高域のきらびやかさや繊細さはやや控えめになります。
✅ 向いているジャンル(ロック、メタル、ジャズ)
🎷ジャズ:甘く太いトーンでウォームなソロ
🎸ロック:定番!リフやソロに強さを発揮
⚡メタル:高出力&ノイズ耐性で歪みに最適

シングルよりハムバッカーがおすすめ
おすすめのハムバッカーPU【ジャンル別に紹介】
ロック・ハードロック向き
- Seymour Duncan SH-4 JB Model

Seymour Duncan セイモアダンカン SH-4 JB Model エレキギター High Output Humbucker Pickup
- DiMarzio Super Distortion

Dimarzio(ディマジオ) ピックアップ Super Distortion CR DP-100
Super Distortionとは?
ハムバッカーPUの歴史に革命をもたらした伝説のピックアップ、それがSuper Distortion。
1970年代前半、それまでのピックアップでは成しえなかった“チューブアンプをしっかり歪ませる”ことに初めて成功したモデルです。
強烈な出力とバランスのとれたトーンが最大の魅力。中域はしっかりブーストされ、低音はタイトで重厚、高域はファットで抜けが良く、単音でもコードでも分厚いサウンドを実現します。

さらに、4芯タイプ(4コンダクター・ケーブル)では、シリアル/パラレル接続やコイルスプリットにも対応し、ストラト風のシャープな音も演出可能。
クラシックな図太さも、モダンな汎用性も持ち合わせた“万能型ハイゲインPU”。
エース・フレーリー、アル・ディ・メオラ、ポール・ギルバートなど、錚々たるギタリストたちの名盤で愛されてきた一本です。

- Gibson 498T

Gibson / 498T "Hot Alnico" Treble Gold Cover 4-Conductor PU498TDBGC4 ギ
ジャズ・フュージョン向き
- Seymour Duncan ’59 Model

Seymour Duncan SL59-1n Little'59 Black セイモアダンカン シングルコイル
- Gibson Classic 57

Gibson / 57 Classic Underwound Gold cover PU57UDBGC2
- Lollar Imperial

LOLLAR PICKUPS/Imperial【Aged Gold Cover / Set】
Lollar Imperialとは?
ヴィンテージPAFの理想形を現代に再現した、Lollarの代表的ハムバッカー。
音の特徴は、クリアで抜けが良く、それでいて太すぎず上品。中域に程よい厚み、高域はきらびやかに伸び、コード感が立体的に広がります。歪ませてもつぶれにくく、クリーンでも艶やか。
レスポンスの良さやダイナミクスの表現力から、ジャズ、ブルース、インディーロック系ギタリストにも支持されるピックアップです。
「ただ太いだけじゃない」「ニュアンスまで届けたい」
そんなプレイヤーにぴったりの、繊細かつ表情豊かなPUです。
モダン・メタル向き
- EMG 81/85 セット(アクティブPU)

ローノイズ、高出力でスパッとキレのある歪み。
クリーンでも濁りが無くエフェクトの乗りも抜群
- Fishman Fluence Modern

FISHMAN (フィッシュマン) ギター用ピックアップ Fluence Modern Humbucker Set Gold
FISHMAN Fluence Modern Humbucker Setとは?
次世代のアクティブ・ピックアップとして話題の、FISHMAN「Fluence」シリーズ。中でもこのModern Humbucker Setは、ハイゲインプレイヤーに向けたパワフルなモデルです。
最大の特徴は、“2つの異なるボイス”を切り替えられる点。
- Voice 1:高出力&コンプレッション感のあるモダンなハイゲインサウンド
- Voice 2:オーガニックで開放的なトーン、クリーン〜クランチも対応
つまり1セットでモダンメタルからクリーンバラードまで幅広くカバー可能。
さらにノイズレス設計、バッテリー長寿命、安定した出力など、従来のアクティブPUの弱点をしっかり克服しています。
ゴールド仕上げも高級感があり、ルックスにもこだわりたいプレイヤーに◎。
- Bare Knuckle Aftermath
![BareKnuckle"StormyMonday"NickelAgedSet新品[ベアナックル][ニッケル][エイジド加工][Pickup,ピックアップ]](https://shop.r10s.jp/guitarplanet/cabinet/others/pgb_nickel_aged.jpg)
Bare Knuckle "PG Blues" Nickel Aged Set "2 conductor" "Long leg"
究極のPAFクローンとして、多くのミュージシャンから支持を受けている
話題の『Bare Knuckle』。【PG Blues】
Peter Green~Gary Mooreへと渡ったあの'59レスポールサウンドを
フェイズサウンドと共に忠実に再現したPU。
出力はやや控え目でブルースロック向きな枯れたサウンドが特徴的です。
ゲイリームーア本人が愛用していた事でも有名
PU交換のメリットと注意点【導入のハードルを下げる】

音が劇的に変わる=ギターを買い換えるよりコスパ良い
「なんだか音が物足りない…」と思ったとき、すぐに新しいギターを買おうとするのはちょっと待ってください。
実はピックアップを交換するだけで、まるで別のギターかのようなサウンド変化が得られます。
例えば、こもった音が抜けの良い音に変わったり、パワー不足が解消されたり。数万円のPU交換で10万円以上の音のアップグレードも夢じゃない。
まさに、「ギターを買い換える前に、まずPU交換を」という選択肢があるわけです。
配線やポットの相性もチェック
PUを交換する際、意外と見落としがちなのが「配線材」や「ポット(ボリューム/トーンの部品)」との相性です。
たとえば:
- ハムバッカーなら 500kΩのポット
- シングルコイルなら 250kΩ が推奨
間違った組み合わせでも音は出ますが、せっかくのPUの良さが活かせないことも。できれば、PUに合ったパーツも一緒に見直すとベストです。
ピックアップの高さ調整で音はさらに変わる
意外に知られていないですが、PUの高さ調整だけでも音は大きく変わります。
上げれば音量とアタック感が増し、下げれば空気感や繊細さが出やすくなります。
取り付け直後は「とりあえず真ん中くらい」でOKですが、あとで耳で聴きながら少しずつ高さを調整すると、自分好みの“ちょうどいいポイント”が見つかります。
初心者でもやる価値ある?
結論から言うと、初心者こそPU交換を体験すべきです。
「音の違いがわかるのか不安…」という声もありますが、逆に言えば交換してみることで耳が育つんです。
「このPUは音が太いな」「こっちは高音がスッと抜ける」など、実際に体験して比較することで、自分の好みや方向性がはっきりしてきます。
そして何より、自分でギターのサウンドをカスタマイズしていく楽しさは格別。機材への愛着もぐっと深まります。
併せて読みたい!ギターにあうリバーブ
併せて読みたい!ハムバッカーのベース
どのPUが自分に合う?【選び方のポイント】
出力と音圧のバランスで選ぶ
まず注目したいのは「出力(出力電圧)」と「音圧(押し出し感)」
ハムバッカーには“ローパワー系”から“ハイゲイン特化型”まで、幅広いラインナップがあります。
- 低出力PU(例:PAF系)
→ クリーン〜クランチでの繊細なニュアンス表現に強く、ブルースやジャズ、オルタナティブ系におすすめ。 - 高出力PU(例:DiMarzio Super Distortion、EMG 81)
→ 歪みによるパワー感が強く、ヘヴィロックやメタルに最適。単音リフやリードでの迫力重視派向き。
音の太さやサスティーンの長さも出力に関係するので、自分のジャンルやアンプの歪み量に応じて選ぶのがコツです。
アクティブ vs パッシブ
🔋アクティブPU(例:EMG、Fishman Fluence)
- ノイズに非常に強く、どんな現場でも安定した音質
- コンプレッションが効いた均一な音
- 電池を使うため、メンテに少し注意が必要
→ メタル/ラウド系、モダン系の現場向き。
🔌パッシブPU(例:Seymour Duncan、Lollarなど)
- ピッキングのニュアンスがダイレクトに反映
- 音が自然で有機的、空気感が豊か
- 高出力モデルもありつつ、繊細さも残る
→ ブルース/ジャズなど表現重視のプレイヤーに◎
見た目も大事!カバード/オープン/ゼブラなど
「音が大事」とはいえ、ギターのルックスもモチベーションに直結します。
- カバードタイプ(メタルカバー付き)
→ 上品でクラシック。ノイズにやや強い傾向も。 - オープンタイプ(ポールピースが見える)
→ モダンで攻撃的な見た目。軽量で軽快。 - ゼブラ(黒白のコイル)
→ ビンテージ×個性派ルックス。
自分のギターのカラーやスタイルに合わせて“弾きたくなる見た目”を選ぶのも立派な基準です。
まとめ ギターにおすすめのハムバッカーは見つかった?
ハムバッカーは、単なる“太い音”を出すパーツではありません。
ノイズを抑えつつ、力強く豊かな中低域を持ち、ジャンルや演奏スタイルに合わせて、ギターのキャラクターを劇的に変えてくれる重要な存在です。
出力の強さ、アクティブ/パッシブの違い、そして見た目の好み――ピックアップ選びにはいくつかの視点がありますが、何より大切なのは「自分の音をどう鳴らしたいか」というイメージ。
まずは信頼できる定番モデルから。交換は思っているよりも手軽で、ギターそのものを買い換えるよりもコストパフォーマンスに優れています。
ピックアップ一つで、演奏の楽しさと可能性は大きく広がります。
あなたの理想のサウンドは、PU選びから始まるかもしれません。
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