「イベントは事務所や団体がやるもの」——
そんな常識はもう古い。
今は個人でも自由に、自分のやりたい企画を主催できる時代。
ライブハウスは法人でなくても個人でも借りることができるし、値段も思っているほど高くありません。
人を集める力さえあれば、イベントを主催することは誰にでも可能です!
この記事では、ゼロからイベントを立ち上げたい“個人主催者”に向けて、企画の立て方から会場選び、集客方法までを丁寧に紹介します。

目次
自主企画イベントを個人で主催するコツ!とポイント!
【概要:この記事でわかること】
- 自主企画とは?どこまでが「個人主催」なのか
- 企画を成功させるための5つのステップ
- 実際にあった成功・失敗事例
- 集客とコストのリアルなバランス感覚
1. 自主企画ってなに?
個人でやる意味と可能性

「自主企画」の定義、なぜ今増えているのか
「自主企画」とは、誰かに依頼されたわけではなく、自分自身で立ち上げるイベントやプロジェクトのことです。
音楽ライブ、舞台、トークショー、オフ会など、その形はさまざまですが、共通しているのは「主催者が自分」であること。
最近では、SNSで告知・集客が簡単にできるようになったことや、ライブハウスやレンタルスペースの柔軟な対応が増えたこともあり、「個人主催」のイベントは確実に増加しています。
以前は「事務所に入っていないとイベントは打てない」という感覚が強かった時代。
しかし、今はアーティスト自身がファンに向けて、自らの声で動ける時代なのです。
個人で主催することの自由度と責任
個人で自主企画を主催する最大の魅力は、“自分の想いをダイレクトにカタチにできる”ことにあります。
出演者、会場、演出、時間帯、予算感まで、すべてを自分の裁量で決められる。
妥協のないイベントが実現できる反面、それだけ責任も大きくなります。
たとえば、集客が思うようにいかなかったとき。宣伝不足だったのか、企画の方向性がズレていたのか。その結果をすべて自分で引き受けなければいけません。
けれども、その分「主催者としての目線」が育ち、クリエイターとしての成長にもつながります。

インディーズアーティストやアイドルがやる意味
特にインディーズアーティストや地下アイドルにとって、自主企画は“自分の武器”になる存在
事務所に頼らず、自分たちの世界観を伝えるイベントができることは、ファンとのつながりをより強固にし、新たなファン層を広げるチャンスにもなります。
また、オーディションやライブ出演の実績としても、「過去に個人主催のイベントをやったことがある」というのは大きなアピールポイントになります。
「自分たちで集客できる力がある」という証明にもなり、他の活動にも好影響を与えることが多いです。
仲間とやる“半自主企画”のスタイルもアリ
「一人で全部やるのは不安……」という人も少なくありません。そんなときは、信頼できる仲間とチームを組んで企画する“半・自主企画”のスタイルがおすすめ。
たとえば、友人アーティストと共催という形でイベントを開催したり、企画運営だけは自分でやって、技術や受付などは外注スタッフに任せるなど
全部を一人で背負わなくても「個人主催」は可能です。無理なく楽しくやるためにも、自分の得意な部分に集中できる体制を作ることが成功の鍵になります。
2. 企画を立てるまでの準備とアイデア出し

テーマや目的を明確にする
自主企画を立ち上げるとき、最初に決めるべきなのは「このイベントで何をしたいのか」という“目的”です。
たとえば、
- 距離を縮めるトーク&チェキ会
- CDリリース記念のレコ発ライブ
- 誕生日を祝う生誕イベント
- 他アーティストと交流する企画
など、方向性がはっきりしていれば、告知の仕方や出演者選びもブレません。
目的が曖昧なまま進めると、準備中も迷いが出てしまい、結果として集客にも影響が出ることが多いです。
予算感とスケールを決める
次に考えるのは「どのくらいの規模でやるか」
100人キャパのライブハウスでやるのか、20人規模のカフェイベントにするのか、それによって必要なコストも集客のハードルもまったく変わってきます。
特に個人主催の場合、自己負担のリスクを最小限に抑えることが重要です。
- 会場費(定額 or 売上チャージ)
- 出演者へのギャラや交通費は?
- チケット代はいくらに設定するか
- 物販や投げ銭でどこまで補えるか
この時点で「最低でも何人呼ばないと赤字になるか」というラインも見えてくるので、現実的な目標設定を心がけましょう。
会場探しと機材/設備の確認ポイント
会場選びは、自主企画の雰囲気を大きく左右
- 音響・照明の質
- ステージの大きさや客席レイアウト
- 楽器やマイクなどの機材の有無
- バーカウンターなどの設備
- 控え室やトイレの導線
初めての主催
「個人で主催するのは初めてです」と正直に伝えて、相談に乗ってくもらうのがベスト
上野Untitledは自主企画におすすめ
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この記事は
ライブハウスUntitledなどを運営する
el music entertainment
が作成しています
レンタルスペース、東京都上野駅 100名規模
DJイベント、オフ会、ファンミーティング
マイク、音響完備のステージ
土日料金 半日¥49800-終日¥99800-
100名規模で都内最安値でレンタルできる会場
場所:
台東区上野公園、東京芸大近く
イベントスペース Untitled
[リンク: https://www.mobile-untitled.com/]

3. 会場とのやり取りの注意点

初心者がやりがちな会場選びの失敗例
自主企画を初めて主催する人がよく陥るのが「雰囲気だけで会場を選んでしまう」こと。
たとえば、内装がオシャレでも、音響が貧弱だったり、動線や機能性が悪かったりすると、それだけでお客さんの満足度は下がってしまいます。
また、キャパに対して見込める動員数が明らかに少ないのに、大きすぎる会場を選んでしまうケースもよくあります。
特にライブハウスは、ネームバリュー先行で選んでしまいがちですが、お客様はライブハウスでイベントの参加を決めることはほとんどありません。なので、イベントに合わせた会場がベスト
ネームバリューに囚われすぎて、空席が目立つと、出演者側もお客さんもテンションが下がる原因になりますし、イベントの予算も圧迫するのでメリットはありません。
毎日多くのライブを現場で見ている私たちからのアドバイスができるとするなら
キャパシティの70−80%の動員が見込める会場を選定することがおすすめ
です
仮に上野Untitledというライブハウスを例にすると、100名キャパシティに対して、70名の動員ということです
実際に現場で混み具合であったり、音の感じであったりと色々見ていると、これぐらいのバランスが、一番うまくいき満足度が高いと感じます

なぜ、満員御礼だとダメなのか?
キャパシティフルで詰めてしまうと、動員する時間や、トイレ、ホール、バーエリアなど全てが混雑します。
これは、どんな大きな箱でも同じで、キャパシティに対して限界まで詰めているから仕方ありません。音質もPAの最大限解音量で勝負するので、余裕のある音になりません。
限界から20%余裕をもつことで、スペースも余裕ができ、全てがうまくいきます
心理的にも成功体験としても良いスタートになります。
この際に、大切なポイントは一つだけ!
予算を管理することです。
70%の動員にすると、チケット売り上げが下がってしまうので、会場費を払えなかったりといろんなリスクが生まれます。
7割の動員でも十分に制作費を賄える、値段の折り合いのつく会場を選びましょう
「個人主催です」と伝えるときのコツ
会場に連絡をするときに「個人で主催します」と伝えると、相手によっては「慣れてないのかな?」という警戒心を持たれないかと思いがちですが、それは違います。
会場は基本的にお客様は慣れているものとして接します。それは、統計的に未経験者が少ないからです。
だからこそ、最初の問い合わせ初心者であることを伝えて、話のレベルを合わせておくことが大切です。
しっかりした意思表示があれば、個人主催でも真剣に対応してくれます。
むしろ、個人だからこそ丁寧にフォローしてくれるライブハウスやレンタルスペースも少なくありません。
上野Untitledは低予算で主催をできることから、初心者やサークル、社会人などが初めて企画する第一歩のライブハウスとしてよく利用されています。

持ち込み可など、自由度高い会場を
最近では「飲食物の持ち込みOK」や「ドリンクノルマなし」といった、柔軟なルールの会場も増えています。
とくに、物販やチェキ会を想定している場合は、以下のような会場だと自由度が高くておすすめ
- 会場内に仕切りスペースやバーカウンターがある
- 飲食提供がありつつ、物販テーブルの設置も可能
- 音出しの制限が少ない(時間帯や音量など)
- 打ち上げや交流会もそのままできる設備がある
会場の使い方の自由度は、イベント全体の雰囲気を大きく左右します。
「やりたい演出が可能か?」を確認することも忘れずに。

4. 集客と告知:SNS時代の“攻め方”

フライヤーはもう古い?SNS時代の主戦場
かつては手配りのフライヤーや、ライブハウスへの掲示が集客の主流でした。
もちろん今でも効果はありますが、それ以上に重要なのがSNSでの発信。
紙媒体のフライヤーは昭和の遺物となり、
ライブハウスではほとんど見なくなりました。
とくにX(旧Twitter)やInstagram、TikTokは、個人主催イベントにおいても絶大な効果を持っています。
告知用のビジュアルやタイムテーブルを投稿するだけでなく、「企画の進捗」や「出演者情報」などを発信することで、イベントまでの期待感を高めてフォロワーの関心と感情を動かすことができます。
SNSは“拡散されやすい告知文”を意識し、ただの日程連絡に終わらせず「参加したくなるストーリー」を作りましょう。
告知タイミングは余裕をもって行う!
イベントの告知は早ければ早いほど有利です。早い段階で第1報を発信し、以下のような段階を踏むのが理想です:
- 【第1報】開催決定+日程・場所発表
- 【第2報】演者詳細・ビジュアル公開
- 【第3報】リマインドで締切やグッズ
- 【前日】「明日開催」ポスト
また、ストーリーズやリール、ポストなどで“カウントダウン的な盛り上げ”を演出すると、参加予定者の熱量も高まり、実際の参加率も上がります。
コラボや、ゲスト招致で広がる「集客導線」
自主企画で最も有効な集客手法のひとつが“他者と絡むこと”です。
共演者やゲストを呼ぶことで、その人のファン層にも情報が届き、リーチを一気に拡張できます。
ただし、単にフォロワー数の多い人を呼ぶのではなく
「企画のコンセプトに合った人」
「ちゃんと紹介し合える関係性」
にすることが大切です。
また、ゲストが告知に協力しやすいように、テンプレ画像やタグ付き告知文を事前に用意して渡すと、スムーズにシェアしてもらえます。
特に初心者が行う企画では、この共演者がとても大切です。
一人では30人呼ぶことができなくても、5人ずつを6組のアーティストが呼ぶことはできる。
それで、イベントが一つ完成するわけです。なので、しっかり集客してお互いの宣伝のメリットになるゲストをラインナップしていきましょう

フォロワーが少なくてもできる?
「SNSのフォロワーが少ないから人が来ないかも…」と不安になる主催者も多いですが、人数より“濃さ”の方が大事です。
以下のような工夫で、少人数でも熱量の高い集客は可能です:
- DMやリプによる“個別アプローチ”
- 過去の参加者へのリマインド連絡
- 配信と連動した事前イベント
- 予約特典(限定グッズ、早割など)
初心者よくある勘違い!!
ありがちなことですが
ツイートしただけで集客した!
ストーリーにあげただけで集客した!
と考えている人がいますが、それが通用するのは超有名なインフルエンサーや人気バンドだけ。
ストーリーやツイートで集客することができるようになるには、努力が必要です。
ツイートした後に、自分のエンゲージメントを見てみてください。
そのツイートのインプレッション数は?そのツイートにいくつ、いいね!がついてる?リツイートは?ストーリーは何人ハートを押している?
この辺りが、とても重要です。そのスコアが低いなら、あなたの宣伝は誰にも届いていません!

では、どうやって集客するの?
昔は、バンドをしていた人は、ライブをするたびに集客をかけるのに、一人一人電話をかけていた時代がありました。
今のようにSNSがなかったからです。
今は、便利になったように見えますが、ツイートやストーリーは電話に比べて、はるかに訴求力が弱いです。
なので、初心者のバンドであったり初めて自主企画を主催するような人であれば、昔のバンドと同じことを最低限しないとお客様は集まりません。

フォロワー数が10人でも、全員にDMをそれぞれおくったりすると、その思いに共感してくれてその10人が本気で来てくれる可能性はあります。
また、リプライなども有効に使いましょう。

ライブを告知する2週間から1ヶ月前を目安に、ファンやフォローワーのみんなと、リプなどで、密に交流をしておく
そして、告知のタイミングで個別にアプローチ
普段より、身近にあなたのことを感じるので、そんな人の企画するイベントだと思うと、行ってみたいという気持ちになりますし、意外と直接、声をかけられると嬉しい!という人もいます。
小さく始めて、積み上げていく姿勢こそが、長期的な主催力になります。
✅ 記事のまとめ:自主企画・個人主催のポイント
- 自主企画とは、自分が発起人となって自由に作るイベントのこと
- 個人主催は自由度が高い一方で、すべての責任も伴う
- インディーズや地下アイドルにとっては活動の武器になる
- 仲間と組んで“半・自主企画”としても成立する
- 目的とテーマを明確にすることで準備の軸がブレない
- 予算とスケール感を早めに決めて、現実的に進める
- 準備開始は2〜3ヶ月前からが理想的
- 会場の機材・広さ・スタッフ対応を事前に確認
- SNSを軸に、告知は段階的かつ戦略的に展開
- コラボやゲストを呼ぶことで集客の導線が広がる
- 少人数でも濃いファンを大切にした集客が大切
赤字でも得られる“信用”と“実績”
自主企画は、すべてが黒字になるとは限りません
とくに1回目や集客にチャレンジしたときは、予算的にマイナスになることもあります。
でもそれ以上に価値があるのが、「主催者としての信用」と「経験値」。
一度でもしっかりとイベントを開催した実績があれば、次回以降の出演交渉・コラボ企画・スポンサー獲得にもつながっていきます。
来てくれたお客さんからの「楽しかった」「また行きたい」の一言は、チケット代以上の“未来の財産”になるのです。

やってよかった、自分で主催するという選択
イベントを自分の手で立ち上げるという経験は、他では得がたい学びと達成感にあふれています。
不安も、準備の大変さも、終演後の拍手や笑顔ですべて報われる瞬間があります。
「誰かに頼らず、自分で動く」。
その姿勢こそが、アーティストとしても、表現者としても、何より人として大きな武器になるはずです。
- 個人でもできる!自主企画イベントの主催方法と成功のコツ
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