出演者向け ライブハウス 初心者がしるべきこと
ライブハウスに初めて行く人は必見。
初心者向けの基本6選。
しっかり、最低限の基礎は覚えよう。
- 挨拶は大事
- 当日の音響さんの打ち合わせまでに頭を整理
- 企画内容は包み隠さず全て共有
- 全てのきっかけ(キュー)を確認しよう
- シールド(ケーブル)の抜き差しは勝手にしてはダメ
- 音色は全て伝えよう
全ての基本は挨拶にあり
初心者でも必ずできること。
それが、挨拶です。
ライブハウスについたら、まず店長そして、担当音響さんにご挨拶をしましょう。
これができないと、
100%ライブハウスや音響さんにイベントを良くしよう!
というモチベーションは生まれません。
入場時、そして、イベント終了時などはライブハウス側の協力がないとスムーズに進行せず、お客様に迷惑がかかります。
音響さんは、ステージの成功失敗の鍵をにぎるキーマン。
この大事な役割をする人たちをしっかり押さえましょう。
差し入れなどまで用意する必要はないですが、挨拶は基本です。
(上野Untitledには店長はいないので、挨拶の対象は音響さんだけですね。)
当日の音響さんの打ち合わせまでに頭を整理
ライブ当日までに、自分の中に思い描いている
- ステージ演出
- 段取り
- イメージ
などがあると思いますが、はっきり何をどうしたいのか?という点は、イメージして口に出せるようにしておきましょう。
音響さんからしても、主催者がどのようなイメージをもっているかわからなければ、PAというのはしにくいものです。
演奏しながら
あーなんか違うなー
などとならないように、伝えるべきことはしっかりと言葉で伝えましょう
企画内容は包み隠さず全て共有
企画をたまに、自分たちの中だけで共有をして、施設やPAさんに共有しないケースがあります。
PAさんはすごく細かく音を操作して、こまめにオンオフやボリュームなどの調整を行なっています。
例えば、PAさんに共有することなく、いきなり楽屋から1人ステージに乱入したりとか・・・
当然、PAさんは知らされていないので、マイクなどがない状態。
乱入してきた人の声を拾う準備などがないので、面白いことを言ってもお客様には聞こえない状態・・・
みたいなことが日常茶飯事。
タイムテーブルとともに企画詳細を細かく、音響さんに伝えて、打ち合わせを行いましょう。
逆に、音響さんの方から
そういう演出だったら、もう1本マイク回線出しておきますね
などと、逆に提案してもらえることもあります。
身内だけで共有はせず、すべて相談をしてイベントを作っていきましょう
音響さんは毎日、いろんなライブの現場をこなしているので、適切なアドバイスを提案することができます。
初心者の場合は、遠慮せず、なれている人に相談をして意見を取り入れていきましょう
全てのきっかけ(キュー)を確認しよう
初心者が一番、気がつかないのがこのキッカケ(キュー)です。
ポイント
きっかけ(キュー)とは?
〇〇のタイミングでCDを再生
〇〇のタイミングで照明を落とす
〇〇のタイミングで曲がスタートする
などのことです。
出演者の中ではある程度イメージがあっても、意外とそれは共有されていないことが多く、当日担当するPAも困惑することは日常茶飯事。
タイムテーブルを作成したら、全ての動作を細かく確認しましょう
そこで、照明だったり、音源の再生だったり、他の人間が操作をしないといけないところに特に注意しましょう
それが、確認できたらできるだけ、紙に書いて当日のPAさんと共有しましょう
PAさんは口頭で言われても覚えきれないので、必ず書面にして伝えましょう!
口頭で説明して、本番にPAさんが失敗してもそれは、説明した方の説明不足。
PAさんは、イベントの企画段階から一緒に細かく制作してきたわけではないので、当日の短い時間ではわからないことはたくさんあります。
はじめて、見る人でもわかりやすい簡潔な指示書面を用意するのが、成功の秘訣です。
曲が終わったら照明を上げるのか?
曲が終わったら暗転して、喋り出したら照明をあげるのか?
すごく単純でシンプルな動作ですが
自分の中でイメージがあっても、相手には伝わらないことはよくあります。
初心者の方はとくに、この意思疎通が起きやすいのでしっかり、書面で準備しましょう。
シールド(ケーブル)の抜き差しは勝手にしてはダメ
初心者あるあるですが、シールド(ケーブル)を勝手に抜いて、バチ!っていう大きな音がホールに響いたことありませんか?
この音は、最悪、スピーカーを損傷する事故を引き起こすケースがあるので、くれぐれも注意しましょう。
初心者は自宅感覚で、シールド(ケーブル)を抜き差ししがちですが、自宅と違いライブハウスではとても大きな出力で大きなスピーカーにシールド(ケーブル)が繋がっています。
勝手に抜いてもいいケーブル
ギターのアンプと自分のギターをつないてでいるシールド
抜き差しに申告が必要なケーブル
- DI経由で、ベースに接続するシールド
- DI経由で、ギターに接続するシールド
- キーボードのシールド
- その他DJ機材やパソコンなどのシールド
- ボーカルなどのマイクケーブル
となります。上記の違いは、
PAに直接繋がっているかいないか
という点になります。
ギターの場合は、PAにつながっているのは、キャビネットの前にあるマイク(SM57などが立っている場合が多い)なので、特にそれを触らなければ、しっかりアンプの電源を落としてから、抜き差しすれば問題はありませんので、申告は不要です。
しかし、キーボードやアコースティックギター(ライン出力)、ベースに関しては、音が直接PAのミキサーに入りますので、PA側で一度回線を遮断しないと、ケーブルの抜き差しができません。
特に、ベースやキーボードでありがちなのが・・・
自分の電源を切っているから大丈夫
と思いシールドを抜き差ししがちですが、PA側からはつながっている状態なので、当然、勝手に遮断すると大きなバチ!っという音を出してしまいます。
必ず、PAさんに一言
今から、シールド繋ぎます
今から、シールド抜きます
と大きな声で合図しましょう。
恥ずかしいことではありませんので、しっかり伝えましょう。
これをおこなわずに、無断で操作するとPAさんとの信頼関係、ライブハウスさんとの信頼関係を大きく損なう形になります。
音色は全て伝えよう
エレキギターの場合
エフェクターなどを使う利用が多いと思います。
PAではリハーサルの際に、ミキサーに入ってくる音量が適切になるようにゲインという数値をリハーサルの時にとります。
このゲインという数値は、基本的に音が割れない最大程度でPAにくるように設定します。
なので、本番などで、リハーサルの時以上の大きな音をいきなりステージで出すと、過大入力となり、ミキサーがクリップしてしまい、音が割れてしまいせっかくのリハーサルが台無しになります。
エフェクターなどで、大きな音がでるようなものを持っている場合は、リハーサルで使用して必ず確認をしましょう。
アコースティックギターの場合
リハーサルでアルペジオしか弾かないのに、本番でいきなりストロークでジャカジャカ!
みたいなケースがあります。アルペジオとストロークではゲインの量が全然違いますので、当然、アルペジオでゲインを取った後に、ストロークを本番で打ち込まれると、音はクリップしてバキバキに割れてしまいます。
曲によって違う場合は、アルペジオの曲とストロークの曲をきちんと説明しておきましょう。
そうすれば、ゲインをそれに想定した数値で設定して、本番中に割れることをがなくなります
ベースの場合
よくあるのが、スラップを使うのに、それを申告しないパターンです。
普通のベースラインの音量とスラップでは大きく音量差があるので、普通のベースラインでゲインをとっているのにスラップをいれると、クリップして音が割れます。
スラップを入れる場合は必ず申告しましょう
キーボードの場合
ピアノのメインでコードを弾くのか、ストリングスのような上物が中心なのか?によって、ミキサー側の設定は大きく異なります。
例えば、
ピアノばっかり弾いていたのに、いきなり曲によってストリングスしか使わない曲登場
とかになると、ストリングスが爆音でホールに鳴り響くケースがあります。
これも、
この曲はストリングスしか使わないので、音量は下げてください
と事前に申告しておけば事故は防げますので細かいことはしっかりと共有していきましょう
ブログ運営:el music entertainment
2013年、派遣アルバイトで貯めたお金で、たった一人でライブハウスを設立。そこから、紆余曲折を経て、様々な音楽やアーティストに関わる事業を展開しています。ライブハウス、音楽スタジオ、レコーディング、アイドル、撮影スタジオ、独立開業、防音工事、楽器や機材、事業に関わる様々なお話。
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