機材レビュー

『ライブハウス定番マイク!シュアーSM58とSM57って何でこんなに使われてるの?

シュアーのマイクってなんでこんなに定番なの?

今回はライブハウスでよく見かけるShureのSM58とSM57について、ゆるっとおしゃべり感覚でまとめてみた

どこのライブハウス行ってもこの2つが置いてあること多くない?

その理由とか、ちょっと気になったから調べてみたんだ。気軽に読んでってね!


シュアーがライブハウスで愛される理由

まず、SM58とSM57がライブハウスでこんなに人気な理由はやっぱり丈夫さ

ステージで落としたりしても平気だし、長く使っても全然壊れない。

例えば、俺がやってる上野のライブハウス「Untitled」でも、SM58を10年以上使ってるけど、音質が劣化するなんて全く無い

ほんとにおすすめできるマイクだなって


あと使いやすいのもポイント。

SM58はボーカルにピッタリだし、SM57はギターアンプやドラムに合う。

どっちもフィードバック(あのキーンって音)を抑えてくれるから、ライブの騒がしい中でも安心

シュアーのマイクのフィードバック対策は、やっぱり他の廉価な安いマイクに比べてレベルが高いと現場で働いていても実感させられる


Xでも

「シュアーのSM58とSM57って何十年も前のマイクなのに今でも現役だよね」

なんて言われてて、確かにその通りだなって (X post)。


Shure(シュアー)はどんな会社?

SHURE SM58とSM57のルーツ

このマイクを作ってるShureって会社、1925年からやってるアメリカの老舗

最初はラジオ部品とか売ってたらしいけど、1930年代からマイクにシフトして、1965年にSM57、翌66年にSM58を出したんだって。

これが今でもライブとかスタジオでバンバン使われてる定番になったみたい。


最初はあんまり売れなかったみたいだけど、ラスベガスのライブイベントでプロモーションしたら一気に広まって、そこからライブハウスの必需品になったっぽいね。

長い歴史があって面白いよ。


SHUREのSM58SM57何が違うの?


ダイナミック マイクロフォン SM57 【国内正規品】

初心者からしたら、シュアーのマイクって全部似たような名前だし「ど何が違うの?」って思うよね。

自分も音響を勉強する前は、マイクの音の違いなんて全くわからなかったし、シュアーもゼンハイザーも全部同じじゃない?

って思ってたこともある。

簡単に言うと:

  • SM58: ボーカル向け。丸いグリルにポップフィルターが付いてて、息の「プッ」ってノイズが減る。声がクリアに聞こえるよ。
  • SM57: 楽器向け。グリルが平べったくて、ギターやスネアの音をしっかり拾う。高音がシャキッとする感じ。

音の感じだと、SM58は中域が暖かくて歌いやすいし、SM57は高音が強めで楽器の細かい音が出やすいんだよね。

要するに、ボーカルに最適なのがシュアーSM58 楽器に最適なのがシュアーSM57

ってこと

SHUREのマイクは用途で使い分けるのが良さそう。

どっちも100ドルくらいで手に入るから、コスパもいいね。

このあたりの値段設定も、シュアーのマイクがライブハウスや音楽の現場で定番として使われる理由だと思う。

これの半額くらいで購入可能なマイクもあるんだけど、やっぱりハウリングしやすくてライブでは使えないケースが多いのが現状。

逆に200ドルを超えてこられても、毎日多数のライブをこなすライブハウスだと、コスパの点から使いにくいよね。


ゼンハイザ― ゼンハイザー ダイナミックマイクロホン スーパーカーディオイド e 609 SILVER【国内正規品】

シュアーってずっと同じなの?進化してるの?

このマイク、1960年代からデザインほぼ変わってないんだよ。ちょっと「古くない?」って思うかもしれないけど、使ってみると全然問題ない。

うちの店でも10年以上使ってるけど音質バッチリだし、Shure側で細かい改良はしてるのかもね。

安定感がすごいから愛されてるんだろうな。


シュアーの良いとこ悪いとこ、他のマイクと比べて?

SHUREのSM57もSM58も良いとこはやっぱり耐久性と安定感だね。

うちの店みたいに「10年以上使っても音質落ちない」って感じる人もいるし、長年使えるという意味ではコスパもいい感じ。半額の値段で使えるマイクでも1年で壊れたら意味がないよね。


でもシュアーには悪いとこもあるよ。

例えば、コンデンサーマイクみたいに細かい音まで拾うのはちょっと苦手。

そもそもライブハウスだと、SM58やSM57で十分なんだけど、レコーディングとなると、コンデンサーマイクを使う必要があるね。

でも、ライブハウスではそもそも、コンデンサーマイクはハウリングの観点から使いにくいから、そういう意味でもやっぱり、SHUREの57、58は使いやすい。


他のマイクだとこんなのも:


ゼンハイザ― ゼンハイザー ダイナミックマイクロホン カーディオイド/ボーカル向け e 935【国内正規品】
  • Sennheiser e935: 150ドルくらいで、音がクリアでフィードバックも少ない。高音がSM58よりきれいに出て、女性ボーカルとか綺麗なトーンにめっちゃ合うと思う。うちの店「Untitled」でも使ってるけど、用途に合わせてすごく使いやすいから個人的にはおすすめだよ。
  • AKG D5: これも150ドルくらい。低音があんまり強く出ないから、声が低くて音がモコモコしちゃう男性とか、音が前に出過ぎなくていいコーラス用にいい感じ。Untitledでも使ってるけど、これも使いやすくておすすめ。
  • Sennheiser e609: ギターアンプ用ならこっちがいいかも。100ドル台で音抜けがいい。上野untitledでは、マーシャルの音はこのマイクで拾ってるけど、ハイゲインでも全然ハウリングしなくてすごく使いやすい。

うちの店ではe935とD5を用途に分けて使ってるけど、どっちも使い勝手いいし、SM58/57は「安定感」が強い一方で、他の選択肢は「音質」にこだわってる感じだね。

特に上にある画像で紹介しているゼンハイザーのe609だけど全然、ハウリングしなくて、正直シュアーのSM57よりも使いやすいし、高音質。

ライブ環境で、アンプから鳴らした楽器を録音するなら、e609を検討するのがライバウハウスのPA視点からはおすすめです


AKG アカゲ ボーカル用 ダイナミック・マイクロホン D5

シュアーを今買うならどうする?ちょっとした感想

SM58/57は「壊れないし安定してる」って点で最高なんだけど、音質にこだわりたいなら他のも見てみるといいかもね。

決して、高音質というマイクではないし、スタンダードモデルというだけなので、自分の声質や楽器の音質にこのマイクが合うかどうかというのは、わからないんだ。

だから、自分用のマイクを買うのなら、レコーディングなのか?ライブ用なのか?それも考えた上で、シュアーだけに拘らず用途次第で選んでみてよ。

ライブハウスでは自分用のマイマイクで人気のあるメーカーはゼンハイザー。ゼンハイザーのマイクを持ち込んでくるアーティストはたくさんいるよ!


シュアーの派生モデル「Beta 58A」

SM58の1ランク上のマイクを紹介

SHURE BETA 58A-J Dynamic Vocal Microphone

SM58の進化版で同じシュアーなんだけど、「Beta 58A」ってのもあってさ、これちょっと面白いよ。

普通のSM58より指向性が強くて(スーパーカーディオイドって言う)、ステージの余計な音を拾いにくい。

音も高域がクリアで声にパンチが出る感じなんだけど、ちょっと高いんだよね。

150ドルくらいするけど、音質的にはかなり良いから、こだわりたい人にはいいかも。

SM58と比べると高音がシャープで、ロックやポップスのボーカルに合いそう。

Xでも

「Beta 58Aはフィードバック抑えられて良い」

って声あるし、確かに使いやすそうだよ (X post)。

ライブハウスのPAからのアドバイス

シュアーのBETA58はおすすめ?

音質的にはパキッと抜ける音で同じシュアーなんだけどSM58とは全く別のマイク。

ただ上にも説明した通り、マイクの指向性が低くマイクの近くの音しか拾わない。

どういうことかというと

声量がない人、使い方が上手くない人(マイクと口元の距離がライブ中に不安定)な人には、正直使ってほしくないマイク。

むしろ、音質が悪くなってしまって、PA的には残念だなとおもっちゃう。


他にもワンランク上のマイクあるから、せっかくだし紹介しとくね:

シュアーSM58/57よりワンランク上のマイク

  • Neumann KMS 105: 約700ドルくらいするけど、音質がめっちゃクリアで繊細。コンデンサーマイクだからSM58みたいにガッツリした感じじゃなくて、高音も低音も自然に出る。指向性もスーパーカーディオイドでフィードバック抑えられるし、プロのボーカリストに人気。SM58と比べると全然繊細で、音の解像度が段違いだよ。
  • Electro-Voice RE20: 約450ドルくらい。ダイナミックマイクだけど、低音がしっかり出て、声に深みが出る感じ。ラジオやポッドキャストでも使われるくらい音が安定してるし、SM58よりノイズ少ない。ライブでも使えるけど、スタジオ感ある音が欲しい人にいいかも。

SM58とかってさ、音質がめっちゃ良いってよりは「安定した偏差値50のマイク」ってイメージ

基準になる音って感じで、ぶっちゃけお金出すならもっとこだわった方がいいんじゃないかなって気もする。

ほんとに自分の欲しいマイク探すなら、いろいろ調べたり比較して、ワンランク上の自分に合ったやつ選ぶのがおすすめだよ。ここで挙げたのはその例って感じ!


SHUREの58/57を愛するみんなの声

X見てると、音楽を始めた人たちが最初にシュアーのSM57/58を使って見ているケースが多いみたい。

初めて、マイマイクを買ってSHUREでライブして見ました!みたいなコメントもあったり。

いろんな声が多くて、やっぱ人気だなって (X post)。

cat

「SM58はライブで信頼しかない」

「SM57はギター録りに最高」

panda

シュアーSM58 SM57 最後にまとめ

Shure MoveMic MV88+ Wireless Stereo Condenser Microphone MV88 on

SM58とSM57って、ライブハウスのド定番だけど、スタンダードだっていうのもよくわかった。

自分の個性を出したい人や、探究心が強いアーティストは他のマイクを選択肢も結構魅力的だよね。

もちろん安定感欲しいならこのシュアーの2つでいいし、少し、SHUREと違った音質こだわりたいなら、ボーカルなら最初にゼンハイザーのe935とか試してみてもいいかも。これは、ライブの現場でよく使ってる人を見るし、おすすめです。音響をしてても、いい音のマイクだなって思う。

マイク選びって好みだから、自分に合うやつ見つけてね!
何か聞きたいことあったら気軽に教えてよ~!


このブログについて

このブログは、上野にあるライブハウス「Untitled」や、提携する音響会社、そしてスタジオ設営やイベント設営に携わるプロの集団が運営しています。ライブハウスだけでなく、トークライブ、オフ会、ライブパーティー、サークル活動、整体、ヨガ、ワークショップなど、いろんな用途で利用できるイベントスペース「上野Untitled」。興味あったらぜひチェックしてみてね!上野Untitledの公式サイトはこちら

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