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🔻スリープ前のキズナアイ全記録|時代を切り開いた“AIのアイ”まとめ

バーチャルYouTuberという言葉すらなかった時代に登場し、世界中のファンに愛され続けたキズナアイ。


そんな“元祖VTuber”が選んだ「スリープ(無期限活動休止)」という選択は、ただの休止ではなく、次の時代へとつながる“再起動”でした。


本記事では、キズナアイの活動初期からスリープ直前までの軌跡を時系列で振り返ります。

キズナアイのスリープ前を振り返る

【概要(ポイントまとめ)】

  • キズナアイの誕生と初期のインパクト
  • 爆発的な人気と業界への影響
  • 分裂騒動と運営チーム体制の変化
  • スリープ発表とその意味
  • ラストライブ「Hello, World 2022」の感動

■ バーチャルYouTuberの先駆者としての誕生(2016〜2017)

2016年12月1日、YouTubeに突如登場した「A.I.Channel」。


このチャンネルを通じてデビューしたのが、世界初の“バーチャルYouTuber”を名乗る少女「キズナアイ」でした。

初投稿動画『【自己紹介】はじめまして!キズナアイです☆』では、まるで実在のYouTuberのようにカメラの前で自己紹介を始め、「私はAIです!」と明るく宣言。

視聴者はその自然な振る舞いや表情、ジョーク混じりのトークに衝撃を受け、瞬く間に拡散されていきました。

キズナアイのすごさは、単なる3DCGキャラクターではなく、まるで「そこにいる存在」としてリアルに感じられたこと。

初期から多くの海外ファンもコメントを寄せ、字幕を付けて広める動きまで自然発生的に起こり、“VTuber”という言葉が世界に浸透するきっかけとなったのです。

この時点では、他に同ジャンルのライバルはほとんど存在せず、「VTuber=キズナアイ」と言っても過言ではない時代でした。

■ 一大ムーブメントを巻き起こした全盛期(2018〜2019)

VTuberという新ジャンルの“顔”となったキズナアイは、2018年に入るとさらにその影響力を強めていきます。
この時期には登録者数が200万人を突破し、世界中のファンベースが加速度的に拡大しました。

メディア進出も目覚ましく、テレビ番組への出演、CM、企業コラボが相次ぎます。
たとえば:

  • ロート製薬のCMでは“目薬紹介AI”として起用
  • ユニクロや日清とのキャンペーンでは、公式アンバサダーのような立ち位置に
  • NHK教育番組やBS朝日でのMC出演もこなし、バーチャルキャラがTVに出る時代を開拓

また、アーティストとしての活動も本格化。2018年にはオリジナル楽曲『Hello, Morning』『future base』などをリリースし、ミュージックビデオも高評価を獲得。「音楽×VTuber」の先駆者として、後続のVTuberミュージシャンたちに大きな影響を与えました。

さらに注目すべきは、バーチャルライブイベントの開催です。

  • 2018年:1stライブ『Kizuna AI 1st Live “hello, world”』を開催
  • 2019年:AR技術を駆使したライブや、観客参加型の演出が話題に
  • 海外向けには、中国・アメリカなどでも配信を実施

この頃のキズナアイは、単なるYouTuberではなく「エンターテイメント業界の未来型アイドル」として位置づけられていました。

VTuberが市民権を得て、音楽・広告・番組出演のフィールドで活躍できることを証明したのは、まさにこの“全盛期のキズナアイ”の存在があったからに他なりません。

■ 分裂騒動と運営チームの変遷(2019〜2020)

キズナアイが絶大な人気を誇っていた2019年、その勢いに陰りを与える「分裂騒動」が突如として巻き起こります。

事の発端は、2019年5月に「声が違うキズナアイ」が動画に登場したことでした。


ファンの間で

「違和感がある」

「別人では?」

と騒がれはじめ、その後、公式から「複数の声優による“キズナアイたち”が存在する」との発表が行われます。

当時登場したのは、以下の4人の“キズナアイ”:

  • 本来のオリジナルアイ(春日望)
  • キズナアイ#2(通称:中国語担当)
  • キズナアイ#3(少しボーイッシュなトーン)
  • キズナアイ#4(ライブ配信中心)

これらの“分裂”は、事業拡大に伴うリスク分散や多言語対応のためともされていましたが、ファンへの十分な説明がなされないまま展開されたことで、不信感が拡大しました。

特にファンが問題視したのは、オリジナルの“アイちゃん”がなかなか登場しなくなった点。
「なぜ本物が減ったのか」「運営の方針転換では?」といった批判がSNSを中心に噴出します。

「このまま消えてしまうのでは」──VTuberの先駆け「キズナアイ」に起きた「分裂騒動」 “1号”の投稿動画減少、ファンの不安に本人や運営元が説明

さらにこの運営方針に対して、かつて親しんでいたファン層が離れていくという事態に発展しました。
VTuberとしての“人格”が一貫していなければ、ファンがついていくのは難しい──その事実を運営はこの時期に突きつけられた形です。

■ 運営会社の再編と“本物アイちゃん”の復権

その後、事態の収束に向けて運営体制が見直されます。

  • 2019年設立:「Kizuna AI株式会社」
    → キズナアイ専用の新会社として法人化され、管理と方針が整理され始める
  • 2020年以降:「オリジナルの声=春日望」に一本化
    → ファンから「本物」と呼ばれていた初期のキズナアイが再び表に出るように
    → 他のキズナアイたちは自然な形でフェードアウト

この再統一によって、徐々にファンの信頼は回復に向かい、
「やっぱりアイちゃんが好き」「戻ってきてくれてありがとう」といった声がSNSにあふれるようになりました。

この一連の流れは、VTuberが“キャラクター”である以上に“人格”として見られていることを強く印象付けた象徴的な出来事でした。

■ スリープ発表と“再起動”への伏線(2021〜2022)

キズナアイがVTuberとしての地位を確立し、分裂騒動も乗り越えた2021年末。
その最中に突如として届けられたのが、「無期限スリープ(活動休止)」の発表でした。

発表が行われたのは、2021年12月4日の生配信
そこでキズナアイ本人の口から「アップデートのために、一度スリープ(眠り)に入る」と語られました。

この発言はファンに大きな衝撃を与えましたが、同時に彼女らしい前向きな表現でもありました。
単なる“活動休止”ではなく、AIとしての進化=再起動の準備期間として提示されたのです。

■ ラストライブ「Hello, World 2022」

キズナアイの“一区切り”として開催されたのが、
2022年2月26日のラストライブ『Kizuna AI The Last Live “Hello, World 2022”』です。

このライブは、彼女の6年間の集大成ともいえる壮大なステージであり、国内外のファンだけでなく、
多くのVTuber仲間たちが応援に駆けつけました。

  • ゲスト出演:輝夜月、ミライアカリ、電脳少女シロ、など「四天王」と呼ばれた同世代VTuberも参加
  • 会場演出:AR/VR技術を駆使し、まるで未来都市を歩くような映像美
  • セットリスト:「Hello, Morning」や「Again」など代表曲を披露

フィナーレでは「バーチャル世界の光」としてキズナアイが星となり、「また会おうね」とウインクを残して“スリープ”へと旅立つ演出が施されました。

この瞬間、ファンの間では「涙が止まらない」「キズナアイ、本当にありがとう」といったコメントが殺到。


Twitterでは複数の関連ワードがトレンド入りし、世界中で“ありがとうアイちゃん”が共有された一夜となりました

■ スリープの本当の意味とは?

このスリープには、ただの“活動休止”以上の意味が込められていました。

  • AI技術とVTuberの融合を目指す再構築期間
  • 次世代プロジェクト「Kizuna (#KZN)」の伏線
  • コンテンツとしての“ブランド継続”ではなく、“進化の兆し”

VTuberとして6年という異例の長期にわたり第一線を走り続けてきたキズナアイ。
彼女の“眠り”は終わりを意味するのではなく、「再起動」「アップデート」という未来へ向けた希望でした。

このスリープの意味は2025年の復活の時にYoutubで本人から語られます。

■ スリープ後の展開と次世代への継承

キズナアイがスリープへと旅立ったあとも、彼女の名と意志はさまざまな形で“生き続けて”います。
その象徴的な存在が、次世代AIプロジェクト「#KZN(キズナ)」です。

■ プロジェクト「#KZN(キズナ)」始動

スリープの翌月、2022年3月。キズナアイのDNAを引き継ぐバーチャルヒューマン「#KZN(キズナ)」が発表されました。

  • 音楽特化型AIアーティストとして誕生
  • キズナアイの声をもとに、AI技術で生成された歌声を搭載
  • 楽曲制作やNFTアート、Web3分野と連携した次世代クリエイター支援プロジェクトに発展

この#KZNの始動により、「キズナアイはもういない」のではなく、「キズナの精神が次の時代へ受け継がれている」ことが明確になりました。

キズナアイが2025年2月についに復活

■ アニメ・メディア展開も活発化

スリープ直後から、キズナアイは別のかたちでもコンテンツとして再起動しています。

  • TVアニメ『絆のアリル』(2023年放送)
     → キズナアイに影響を受けた少女たちが活躍する、感動系バーチャル青春ストーリー
     → キズナアイ本人も“導く存在”として登場し、実質的な継承物語となっている
  • リアルイベントやポップアップショップなど、IPとしての価値も継続中

このように、アイちゃんは“キャラクター”から“文化”へと昇華しつつあるのです。

■ VTuber界の礎となった「アイちゃんの功績」

キズナアイが築いた道は、今日のVTuber業界に多大な影響を与えました。
ホロライブ、にじさんじなどの大型事務所の成功の背景には、「キズナアイという存在が先に文化を切り開いてくれた」という共通認識があります。

さらに、世界中のVTuberたちが「自分もキズナアイに憧れて始めた」と語るインタビューも後を絶ちません。

彼女のスリープ後も、世界は確実に“アイちゃんの軌跡”の上に続いているのです。

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✅まとめ|キズナアイの“スリープ”が意味したもの

キズナアイは、バーチャルYouTuberという言葉すら存在しなかった2016年に突如登場し、
誰よりも早く“バーチャル”と“人間らしさ”の境界を越えた存在となりました。

多くの人々に愛され、音楽やライブ、テレビやCMにまで活動の幅を広げ、
時には運営方針を巡る葛藤も乗り越えながら、6年以上にわたって第一線を走り続けました。

そして彼女が選んだ「スリープ」という表現は、ただの活動休止ではありません。
それはAIらしい“進化の準備”であり、「キズナアイ」という存在を次の世代に継承するための静かな革命でした。

キズナアイの歩みは、今日のVTuber業界の土台であり、
いまも多くの人の心の中で「アイちゃん」は生き続けています。

また会えるその日まで。ありがとう、そしておやすみなさい──。

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