機材関係

安い3000円のDIと高い4万円のDI「音は変わるのか」用途別おすすめ3選

安いDIと高いDIで音は変わるのか?

これはPA・レコーディングの現場、いろいろなアーティストの中でいまだに繰り返される議論だ。

結論から先に言うと、かなり変わる。

ただし「いつでも必ず」ではない。

どんな場面で差が出るのか、なぜ差が出るのか、そして予算別にどれを選べばいいのかを整理する。

DIボックス信号経路と予算別比較図
DIボックスの信号経路(ライブPA)と、パッシブ/アクティブの違い、予算別3機種の特性比較

DIボックスは何をしている?

「インピーダンス変換」と「バランス変換」の2つの仕事

ギターやベースのピックアップは高インピーダンス(Hi-Z)のアンバランス信号を出力する。

これをそのままマイクプリアンプやミキサーのXLR入力に繋ぐと、インピーダンスのミスマッチによる

音痩せ・高域損失・ノイズ混入

が起きる。

DIボックスはこれを低インピーダンスのバランス(XLR)信号に変換することで、長距離ケーブルでの伝送ロスとノイズを防ぐ。

ポイント

当たり前のように接続されているシールド(ケーブル)だが、長距離ケーブルでの伝送ロスが出たり、ノイズが出ることは、機材の知識がないプレーヤーは意外と知らないことが多い!!

特にライブでステージからFOHコンソールまで20〜50mのマルチケーブルを引く場合、DIなしでは高域がごっそり落ちる。

というか、ほぼ使える音になりません。

ライブハウス上野Untitledは15メートルくらいのケーブル配線ですが、それでも全然、使い物になりません。

宅録だと1〜3メートルのパッチになるので、気が付かないことが多いが、「ステージとコンソールで音が違う」問題の多くはここに起因する。

パッシブDIとアクティブDIの違い

DIには電源を使わないパッシブ型と、ファンタム電源または電池で動くアクティブ型がある。

  • パッシブDI

    トランスフォーマー(変圧器)で変換。電源不要。トランスの質がそのまま音質に直結する。高品質品は「音に色づけ」が生まれ、それを好む使い方もある
  • アクティブDI

    電子回路で変換。電源必要。ハイインピーダンス楽器(ピエゾ系アコギ、ベース等)との相性が良く、より高入力インピーダンスを確保できる。クリーンでフラットな特性になりやすい

ポイント

一般的にパッシブのDIは安い。アクティブの場合は、電池やファンタム電源が必要になるので、PAとのコミュニケーションが必要。

予算別おすすめ3選──3,000円・15,000円・40,000円で変わること

① 〜5,000円:BEHRINGER DI400P Ultra-DI

BEHRINGER DI400PはパッシブDIの最安値帯の定番。

内部トランスはBehringer独自のOT-2で、高品質とは言えないが「ないよりはるかにマシ」という実用水準をクリアしている。

正直に言えば、キーボードや音源モジュールのようにもともとラインレベルの低インピーダンス出力を持つ機材には、この価格帯でも十分なことが多い。

音質的な個性がなく、つまり色づけがない点はメリットとも言える。いろんな現場のサブ備品として複数揃えておくには最適だ。

上野Untitledでも昔使ったことがあるのですが、耐久性がない印象。音は問題ないんですが、BOSSのDI-1が何年も壊れないのに、これは半年くらいで壊れる印象です。

② 1~3万円台:BSS Audio AR-133

BSS Audio AR-133(Amazon)はアクティブDIの定番中の定番。ファンタム電源または9V電池で動作し、入力インピーダンスが1MΩと高いためピエゾ系ピックアップやアコースティックギターとの相性が特に良い。

ファンタムより安定した電力のある新品電池がおすすめだよ!

音の傾向はフラットで正確。

クリーンに伝えたい場合のファーストチョイスになる。ベースの録音・ライブ両方でプロの現場でも長年使われてきた実績がある。

「色をつけたくないが、安物は嫌だ」という場面で迷わず選べる。

あと、定番のこれ。

個人的には壊れないのがいちばんの魅力。音は普通だと思います。

③ 30,000〜50,000円:Radial JDI

Radial JDI(Amazon)はパッシブDIの最高峰のひとつ。内部にJensen製トランスフォーマーを搭載しており、このトランスが生む音のキャラクターが唯一無二だ。

ポイント

ライブハウスの常設DIは大半が、BOSSのDI-1なので、無料でレンタルができることが多い。

ワンランク上の音が欲しい場合は、このラジアルのDIを買うことをお勧めします!

音は素人が聞いても良くなった!とわかるレベルの高音質

低域の締まりと中域の温かみ、そして高域の滑らかさが同居する。

差が最もはっきり出るのはベース・エレキギター(アンプシミュレーター出力)を直接録音・PAするとき。

「Radialに繋いだだけでミックスに馴染むようになった」とみんなが口を揃えていう名機。

「安くていい」場面と「高くないとダメ」な場面

安いDIでもいいじゃない。

何がなんでも高いといいわけじゃない。

用途が大切なことを再度よく考える必要があります。

差が出にくいケース

  • キーボード・音源モジュール(ラインレベル出力):インピーダンスがすでに低いので恩恵が小さい
  • 短距離・スタジオ内でのモニター返しのみに使う場合
  • デジタルアンプシミュレーターの出力をそのまま受ける場合

差がはっきり出るケース

  • パッシブギター・ベースをDI直で録音・PAする場合(トランスの質が音質に直結)
  • ピエゾ系アコースティック楽器(入力インピーダンスが高いほど音痩せしない)
  • 長距離ケーブル伝送(20m以上)でのグラウンドループ・ノイズ対策
  • レコーディングで「ローエンドの締まり」が重要な場面(ベース録音など)

結局のところ、「何を繋ぐか」によってDIの優先度は大きく変わる。

キーボードしか使わないなら3,000円で十分だが、パッシブベースを毎回本番に持ち込むならRadial JDIへの投資は確実に元が取れる。

番外:Rupert Neve Designs RNDI

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最後に個人的なおすすめを紹介。

あまり、見かけないが先日、プロのアーティストが来店した際に、使用していた。

音質は、マジか!と思うくらいいい。

スピーカーやアンプのポテンシャルが上がったかのような感触を覚える音。

Neve設計のトランスによる独特の音の「密度感」はRadial JDIとも異なるキャラクターで、実際にいろんな現場でも、特にレコーディング用途で評価が高い。トランスの色づけを積極的に使いたい人向けだ。

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このブログの制作者 el music entertainment代表 について

18歳で大阪のライブハウスにて音響を学び、PA業務・バンド活動・音源制作に没頭。
27歳から東京に拠点を移し、32歳で独立。自己資金でライブハウス「Untitled」を開業。
PAから音響施工、レコーディング、アーティストプロデュースまでを自ら手がけ、開業から13年以上にわたり多くの音響技術者を育成。

コロナ禍では新たな挑戦としてYouTube事業をスタートし、秋葉原・上中里に専用スタジオを開設。
登録者300万人を超える人気YouTuber/インフルエンサーとのプロジェクトも成功させ、制作動画の中には160万回再生を突破した作品も。

防音工事・ルームチューニングについては、長年タッグを組む施工業者とともに試行錯誤を重ね、独自のノウハウと技術を蓄積。
音と映像の両面で、本質を追求する総合プロデューサーとして活動中。