ライブハウス初心者あるあるシリーズ その1
ライブハウスに初めて企画する事になった・・・
ライブハウス上野Untitledは料金も安く、怖い店長さんや、一見さんお断り!のような常連枠もありませんので初心者が一番最初に企画するには最適なスペースと言えます。
しかし、そんな事言われても主催もしたこともないし、いまいち機材や段取り含めて利用方法がわからない・・・
というアーティストさんは多いのではないでしょうか?
そんなはじめてライブハウスをレンタルしようと考えている初心者のために、ここに何点かポイントを書いていこうと思います。
自主企画向けのライブハウス上野Untitled
タイムテーブルを必ず送ろう!
タイムテーブルとは何時にきて、何時から何をするみたいな一連の進行表のことです。
ありがちなのが、レンタルする側でタイムテーブルはできているのですが、それをライブハウスさんやPAさんに共有していない場合が初心者さんによく見られます。
イベント自体は主催者で運営するとは言え、ハコを掃除したり前日に準備したりするのはライブハウスの仕事。また、当日音響を担当する人もその日限りではありますが、イベントを成功させるためのキーパーソンと言えます。
まずは、自分たちだけでなく部外者がよくわかるタイムテーブルをつくり共有することを心がけましょう。
そして、タイムテーブルは必ず3日前など事前に送ってください。たまに前日や当日に持って来られる方もいますが、それでは準備ができないので意味がありません。
どのライブハウスもPAさんも、何日か前に送られてきたタイムテーブルをみて、機材をどう使うか、ミキサーのチャンネルをどうするか?などを事前に考えたり準備したりしています。
準備があるのとないのでは、イベントの成功の精度が大きくかわります!
ライブハウスへの資料提出は必須。
回線表・ステージ編成は必ず連絡を!
ライブハウス初心者の方には、回線表とかステージ編成と言われてもピン!とこないかもしれません。初心者の方に向けて、最初に説明すると
回線表とは?
回線表とはライブハウスのPAに接続する予定の回線のことです。
具体例
- アコースティックギター2本(D.I)
- マイク3本(メインボーカル1 コーラス2)
- キーボード1台持ち込み
- ドラムセット(1タム)
のように、わかりやすく伝えるのが一番です!
この回線表をみると、ライブハウスのPAさんは、お客様が来る前にメインミキサーの回線を設定したり、ステージにケーブルを仕込んだりすることが、できてお客様がライブハウスにきてから、リハーサルをはじめるまでの時間を大幅に短縮することが可能です。
事前に回線表を送付していないと、上記のセットに伴う回線の準備を当日行うことになるので、そうすると15分くらいは必要です。
リハーサルの時間を無駄に減らすのはもったいなく、特に初心者の方はリハーサルの時間は長い方がいいので、事前に準備できるところはしっかり行いましょう!
ドラムの有無の事前申告はとても大切
ドラムセットの準備はマイキングまでいれると、20−30分程度必要になってしまいます。ここ数年の傾向ですが、ライブハウスでの需要が
バンドのパフォーマンスからシンガー系のパフォーマンスへと変わっていく流れが顕著です。
上野Untitledでもここ三年くらいで、バンドの持ち込み企画よりもシンガーや歌い手の持ち込み企画がとても多くなりました。
例えば、ドラムセットを事前に使うことを連絡せずに、当日使いたい!といきなりいうとそれだけで、ドラムセットを倉庫から出してくないといけなくなるので、20−30分くらいのロスが生まれてしまい、ほとんどリハーサルができないというケースもあります。
初心者の方はくれぐれも注意しましょう。
ステージ編成とは?
ステージ編成とは、ステージ上でどういう人がどういう楽器をもって演奏するかという説明です。
ワンマンライブの場合は上で説明した回線表で解決する場合が多いですが、企画イベントなどでは複数のアーティストやバンドが出演するケースも多数あります。
そのため、
タイムテーブルに添えて、どのバンドがどういう機材と編成で出演するか?
という情報をライブハウスへ事前に提出しなくてはいけません。例えば、回線表にキーボードを使用すると記載があっても、タイムテーブルでは、キーボードが必要なのは、最後の1曲だけになっている。のようなケースがあります。
こういう場合、事前にキーボードを準備していてもリハーサルの邪魔になるので、せっかく事前にだしていたのに、一回片付けなくてはいけない。というロスが生じます。
細かいことですが、初心者の方は上記の点をよく注意してしっかり事前準備に力を入れていきましょう!
持ち込み機材は事前に申告を!
自分のお気に入りの機材があり、それを持ち込むケースがあります。マイクであったり、シンバルであったり。色々ありますが、持ち込む機材は必ず事前にリストにして申請をしましょう。
ライブハウスによっては使えないものもありますし、回線の入力出力の形で対応できないケースもあります。そうなってしまった際に、当日ですと対応がとれません。
わからない場合は、機材屋さんのHP(サウンドハウスさんなど)から画像をとったり、リンクをとってこれを持ち込もうと思いますけど大丈夫ですか?という形で確認するのがいいと思います。大きさによっては回線の問題以前にサイズ的に使えないケースもあります。
ポイント
サウンドハウスは個人でも取引をすることができる、音響機材の問屋さんのようなものです。大抵のライブハウスはここから、機材を調達していることが多く、ここに取り扱いのある機材のリンクなどをライブハウスの方に送れば、使用可能かどうかを確認することができるはずです。
なんでも、もっていけば使えるわけではありません。ライブハウスもそれなりに試行錯誤して自分の箱に合う機材を選んで設置しています。とりあえずは事前に確認を!
飲食や火を使うサプライズは必ず確認を!
ライブハウスによっては、飲食に関しては制限がかなりことなります。例えば、ステージ上に水を持って上がれたり上がれなかったりなどもそうですが、色々とシビアなルールが設定されていることが多いのです。
自分たちでは誕生日ケーキをステージ上にサプライズで出そうと思っていた。しかし、当日ライブハウスにいうとダメだった・・・みたいなケースは日常茶飯事。
特にローソクなど火を使う演出が必要な場合は、そもそもNGなケースも多いです。勝手に蝋燭に火をつけて、火災報知器がなってお祭り騒ぎのようなケースもあります。
あとは、サプライズがあることを音響さんに共有するのを忘れて、音響さんが間違えて進行を進めてしまうケースもあるので注意!
イレギュラーな企画は必ず事前に相談しましょう!
PAを自分たちでやる場合は要確認!
PAを自分たちでやることができるライブハウスがあります。ここで、注意しないといけないのが、PAを自分たちでやるから安くして欲しい!というお願い事が来ることがありますが、必ずしもPAを自分たちでやれば料金が安くなるわけではありません。
上野Untitledは原則PAの乗り込みをうけておりませんし、乗り込む場合は機材を壊した時に弁償しないといけない誓約書をかいたりとあまり、自分たちでやるメリットがなかったりします。
特に、中規模クラスになるとライブハウスに設置されている機材の総額は数百万から1000万を超えるケースもよくあります。
当然、そういうものを扱う場合は、壊してしまうと、多大な賠償金が発生してしまうので、ライブハウスとしても、お客様とのトラブルを避けるために、不特定多数の人間にさわせたくないと考えているお店が多いということです。
PAを自分たちでできるライブハウスやレンタルスペースももちろん存在はしますが、概ねそういうお店に共通して言えることは、扱っている機材が安かったり、壊れても対して問題のないもので機材を編成しているケースがほとんどです。
初心者の方は特にそうですが、音響に関してはアーティストのこだわりもあり、自分たちでやってみたいという気持ちがあるのもわかりますが、扱う金額が大きいので、音響さんと十分な打ち合わせをし、信頼関係を気づきながらPAをおまかせしていくのが良いと思います。
プロが使うPAで使うミキサーや機材などの高い機材を実際にさわってみたいのなら、専門学校などにいくのが一番、近道かもしれませんね。専門学校が学費が高いのは、このような高い機材を扱うためなので理にかなっているとは言えます。
スピーカーや機材の配置を勝手に変えてはいけません。
それぞれライブハウス側で色々考え、試行錯誤し、一番いいパフォマンスが出る状態で機材やスピーカーが配置されていることが多いです。特にスピーカーはそうで、ハウリングなどが起こりにくい場所に設置してあったり、グラフィックイコライザーを使い、ハウリング対策をした上での配置をしているケースがほとんどです。
これをPAさんに報告せずに勝手にスピーカーや機材の位置などをこっそり変更して、ライブ本番でそれに気がつかずいつも通りの感覚で音を出してハウリングを起こす。というような事態がよくあります。
PAさんは勝手に配置を変えられるのはとても嫌がりますので、音や機材に関することは必ずPAさんに相談してくださいね。PAさんは意地悪がしたいのではなく、ハウリングなどが起きないよう最大の音とパフォーマンスができるよう日々、見えない努力をしておられるのです。
電源が欲しい時には要確認!
勝手に機材の配線を変えない!また、配線の問題や、電力の問題もあり、コンセントひとつにしてもそうですが、ライブハウスのように大きな電力を使う場所では配線も考えた上で行われていますので、勝手に差し替えたり、自分も電源をとったりすると、大きなトラブルに発展する場合も。
エフェクターや機材の電源が欲しいときは、安定して取れるコンセントがあるはずなので、どこから電気をとればいいか必ず、リハーサルの時に確認しましょう。間違えたところから、電源をとると、いきなり落ちたり、音が小さくなったりのようなトラブルが起きる可能性があります。
誰もはみんな最初は初心者
初心者であることを隠す必要はありません!わからないときは、ライブハウスのスタッフさん、音響さんなどにかならず相談しましょう。何も相談せずに知ったかぶりで勝手にやると痛い目に遭います。ライブハウス初心者あるあるですが、わからないことは素直に聞けば必ず教えてもらえます。恥ずかしがらずに質問しましょう!
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