安いDIと高いDIで音は変わるのか?
これはPA・レコーディングの現場、いろいろなアーティストの中でいまだに繰り返される議論だ。
結論から先に言うと、かなり変わる。
ただし「いつでも必ず」ではない。
どんな場面で差が出るのか、なぜ差が出るのか、そして予算別にどれを選べばいいのかを整理する。

目次
DIボックスは何をしている?
「インピーダンス変換」と「バランス変換」の2つの仕事
ギターやベースのピックアップは高インピーダンス(Hi-Z)のアンバランス信号を出力する。
これをそのままマイクプリアンプやミキサーのXLR入力に繋ぐと、インピーダンスのミスマッチによる
音痩せ・高域損失・ノイズ混入
が起きる。
DIボックスはこれを低インピーダンスのバランス(XLR)信号に変換することで、長距離ケーブルでの伝送ロスとノイズを防ぐ。
ポイント
当たり前のように接続されているシールド(ケーブル)だが、長距離ケーブルでの伝送ロスが出たり、ノイズが出ることは、機材の知識がないプレーヤーは意外と知らないことが多い!!
特にライブでステージからFOHコンソールまで20〜50mのマルチケーブルを引く場合、DIなしでは高域がごっそり落ちる。
というか、ほぼ使える音になりません。
ライブハウス上野Untitledは15メートルくらいのケーブル配線ですが、それでも全然、使い物になりません。
宅録だと1〜3メートルのパッチになるので、気が付かないことが多いが、「ステージとコンソールで音が違う」問題の多くはここに起因する。
パッシブDIとアクティブDIの違い
DIには電源を使わないパッシブ型と、ファンタム電源または電池で動くアクティブ型がある。
- パッシブDI:
トランスフォーマー(変圧器)で変換。電源不要。トランスの質がそのまま音質に直結する。高品質品は「音に色づけ」が生まれ、それを好む使い方もある - アクティブDI:
電子回路で変換。電源必要。ハイインピーダンス楽器(ピエゾ系アコギ、ベース等)との相性が良く、より高入力インピーダンスを確保できる。クリーンでフラットな特性になりやすい
ポイント
一般的にパッシブのDIは安い。アクティブの場合は、電池やファンタム電源が必要になるので、PAとのコミュニケーションが必要。
予算別おすすめ3選──3,000円・15,000円・40,000円で変わること
① 〜5,000円:BEHRINGER DI400P Ultra-DI
BEHRINGER DI400PはパッシブDIの最安値帯の定番。
内部トランスはBehringer独自のOT-2で、高品質とは言えないが「ないよりはるかにマシ」という実用水準をクリアしている。
正直に言えば、キーボードや音源モジュールのようにもともとラインレベルの低インピーダンス出力を持つ機材には、この価格帯でも十分なことが多い。
音質的な個性がなく、つまり色づけがない点はメリットとも言える。いろんな現場のサブ備品として複数揃えておくには最適だ。
上野Untitledでも昔使ったことがあるのですが、耐久性がない印象。音は問題ないんですが、BOSSのDI-1が何年も壊れないのに、これは半年くらいで壊れる印象です。
② 1~3万円台:BSS Audio AR-133
BSS Audio AR-133(Amazon)はアクティブDIの定番中の定番。ファンタム電源または9V電池で動作し、入力インピーダンスが1MΩと高いためピエゾ系ピックアップやアコースティックギターとの相性が特に良い。

ファンタムより安定した電力のある新品電池がおすすめだよ!
音の傾向はフラットで正確。
クリーンに伝えたい場合のファーストチョイスになる。ベースの録音・ライブ両方でプロの現場でも長年使われてきた実績がある。
「色をつけたくないが、安物は嫌だ」という場面で迷わず選べる。
あと、定番のこれ。
個人的には壊れないのがいちばんの魅力。音は普通だと思います。
③ 30,000〜50,000円:Radial JDI
Radial JDI(Amazon)はパッシブDIの最高峰のひとつ。内部にJensen製トランスフォーマーを搭載しており、このトランスが生む音のキャラクターが唯一無二だ。
ポイント
ライブハウスの常設DIは大半が、BOSSのDI-1なので、無料でレンタルができることが多い。
ワンランク上の音が欲しい場合は、このラジアルのDIを買うことをお勧めします!
音は素人が聞いても良くなった!とわかるレベルの高音質
低域の締まりと中域の温かみ、そして高域の滑らかさが同居する。
差が最もはっきり出るのはベース・エレキギター(アンプシミュレーター出力)を直接録音・PAするとき。
「Radialに繋いだだけでミックスに馴染むようになった」とみんなが口を揃えていう名機。
「安くていい」場面と「高くないとダメ」な場面
安いDIでもいいじゃない。
何がなんでも高いといいわけじゃない。
用途が大切なことを再度よく考える必要があります。
差が出にくいケース
- キーボード・音源モジュール(ラインレベル出力):インピーダンスがすでに低いので恩恵が小さい
- 短距離・スタジオ内でのモニター返しのみに使う場合
- デジタルアンプシミュレーターの出力をそのまま受ける場合
差がはっきり出るケース
- パッシブギター・ベースをDI直で録音・PAする場合(トランスの質が音質に直結)
- ピエゾ系アコースティック楽器(入力インピーダンスが高いほど音痩せしない)
- 長距離ケーブル伝送(20m以上)でのグラウンドループ・ノイズ対策
- レコーディングで「ローエンドの締まり」が重要な場面(ベース録音など)
結局のところ、「何を繋ぐか」によってDIの優先度は大きく変わる。
キーボードしか使わないなら3,000円で十分だが、パッシブベースを毎回本番に持ち込むならRadial JDIへの投資は確実に元が取れる。
番外:Rupert Neve Designs RNDI
最後に個人的なおすすめを紹介。
あまり、見かけないが先日、プロのアーティストが来店した際に、使用していた。
音質は、マジか!と思うくらいいい。
スピーカーやアンプのポテンシャルが上がったかのような感触を覚える音。
Neve設計のトランスによる独特の音の「密度感」はRadial JDIとも異なるキャラクターで、実際にいろんな現場でも、特にレコーディング用途で評価が高い。トランスの色づけを積極的に使いたい人向けだ。
PR コスパ最強!
上野の穴場ライブハウス【Untitled】
この記事は、上野Untitledを経営するe.m.eが作成しています。
「ライブやイベントをやりたいけど、お金がかかりすぎて無理…」
そんなあなたにぴったりなのが、明るくてポップなめずらしい内装のスペース
東京・上野のライブハウス『Untitled』です!

💡【Untitled】の魅力は“価格”!
✅ 都内最安クラスの価格設定!
- 土日5時間パック → 49,800円(税込)〜
- 平日ならさらにお得!
✅ チケットノルマなし!
- 赤字リスクゼロ。
- 売上はそのままあなたの手元に!
✅ 時間貸しだから超自由!
- バンド・アイドル・トーク・配信ライブ…
- 使い方はあなた次第。
✅ 機材&設備も充実!
- 音響・照明・ステージ・椅子・テーブル完備。
- 飲食持ち込みOK!バーカウンターもあり。

- 安い3000円のDIと高い4万円のDI「音は変わるのか」用途別おすすめ3選
- バンドで同期をするなら機材はZOOM LIVETRAK L-12一択|ライブハウスで一番使われる理由
- Spotifyで音量を上げると逆効果─ラウドネスノーマライゼーションとLUFS
- KAT-TUN 20周年の朝、全312曲がサプライズサブスク解禁──「Real Face」から「NEVER AGAIN」伝説の日
- ラッパーが首相になる国、ネパール——音楽が政治を変えた2026年の衝撃
PR
この記事は
ライブハウスUntitledなどを運営する
el music entertainment
が作成しています
レンタルスペース、東京都上野駅 100名規模
DJイベント、オフ会、ファンミーティング
マイク、音響完備のステージ
土日料金 半日¥49800-終日¥99800-
100名規模で都内最安値でレンタルできる会場
場所:
台東区上野公園、東京芸大近く
イベントスペース Untitled
[リンク: https://www.mobile-untitled.com/]





