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ライブハウス初心者の館 その2

ライブハウス初心者あるあるシリーズ。

今日は、念願のライブハウスデビュー・・・!!

みたいなお客様編の立場で書いています。

ライブハウスはイベントを主催する主催者とそれに参加するお客様で成り立っています。特殊な空間ということもあり、なれていないと?みたなことがあたかも世界の常識のように行われていたりしますので、ここで少し紹介していきたいと思います。

バンドギャル

謎のライブハウスのワンドリンク制度。

ライブハウスに行く理由として、友人であったり好きなアーティストだったりする方々のイベントを見に行くケースが多いと思いますが、ほぼ確実に全てのチケットに

チケット代金〇〇円+1ドリンク

と書いてあるかと思います。

ややこしいですよね。個人的にはこのシステムはいずれ淘汰されるとはおもっているのですが、まあ、この先もしばらく(10年単位)は続いていく、悪しき慣習のひとつなのかな?と思います。

単純に、お客様はチケット代(入場料)とワンドリンク代(飲み物代)を払わないといけません。

いやいや、めんどいからチケット代に含めるか、自由にしてくれや。

という意見も多いと思いますが、まあ、これはいわゆるライブハウスの運営にかかる経費の捻出先と考えてもらえれば幸いです。特に理由はありませんが、ライブハウスの大半はこのドリンク代をハコの家賃や維持費を払うために充当しています。

ポイント

ハコとは?

いわゆる劇場やライブハウスのこと。これを、ライブハウスとは言わずに、業界の人はハコと呼ぶ。ライブハウス関係ない人まで、ハコという言葉を使います。劇場は小屋って言ったりしますね。

業界人ぽいからかっこいい?

初心者の方は個人的にはわかりにくいので、通ぶらないでライブハウスと言ってもらえると嬉しいです。

僕は、アルバイト時代含め、ライブハウス業界に20年以上いますが、ハコという言葉は、あまりにも一般人の世界と離れすぎていてわかりにくいので、基本的には使いません。(このブログでは、あえてワザとこの単語を使っていますが・・・)

ワンドリンクが600円と800円とか少し高いと思う人もいるかもしれませんが、ライブハウスが潰れないようにするためのお布施であり、募金のようなモノと思ってください。

自分が好きなライブハウスがあれば、ドリンクは割高でもいいので追加で買ったりしてあげると、ライブハウス的には助かります。

このワンドリンクをめぐっては、長い歴史があり、一番最初は風営法という法律のせいで、ライブハウスに対する規制が多すぎて、起業することが難しかった背景があります。気になる方は、ライブハウス・風営法などで検索してもらえると歴史がでてくるので、ここでの説明は割愛します。

ポイント

ちなみにですが、ライブハウスではおそらくほとんどの場所でドリンクの持ち込みというのができません。

例えば、居酒屋やファミレスでコンビニやスーパーで買ったドリンクを鞄からだして、こっそり飲んでいたら、怒られますよね?ライブハウスも同じです。

ドリンク代が高いから持ち込む!という理論はもちろん理解できるのですが、ドリンク代というのは、表現の一つで実際は入場料とかわらないので、そこは入場料にドリンクがおまけでついているというふうに考えてもらえると幸いです。

ドリンクは入場券についているおまけ!

謎の前売りと当日のシステム

よくチケットで取り置きお願いします、とか前売りで。とか聞いたことありませんか?これも、昔からある意味のないライブハウスの専門用語みたいなものですが、いまだに常識かのように使われています。

難しいことは考えないで、普通にゲームやCDの予約かなんかと同じと考えてください。

ライブハウスの1日の運営経費は主に家賃と電気代と人件費ですが、大きさにもよりますが、まあ結構な費用がかかるわけです。

ライブハウスもアーティスト側を信頼していないわけではないですが、いざライブを開催したけど、お客さんが1人しかこなかった・・・みたいなケースがあることもしばしば。

そうなると、ライブハウスの売り上げはチケット代とドリンク代から賄われますから、そんな日は赤字経営になってしまい、お店が潰れてしまいます。

なので、ライブハウスとしてもイベント当日にお金を集金するのではなくて、事前にいくらから前売りとして確実な売り上げを確保したいという気持ちがあるということですね。

その代わり、チケットをあらかじめ予約して入金してくれるなら入場料を少し安くしますよ。的なシステムが主流になって、前売りで買うと、チケット代が数百円やすくなったりとかもあるわけです。

あとは、当日の会場への入場をスムーズにする意図もあります。最近では、RIZINのlandmarkという配信のイベントで浅倉未来が出演した時に、当日のチケットが馬鹿みたいに売れて、サーバーがダウンして当日券が買えない・・・という事故があったのが有名です。

前売り券購入者はなんとか見れた様子

前売り券を買っているとこういうリスクも回避できますし、人気のあるアーティストさんだと、入場がスムーズになるのでお客様も並ぶ時間が減って嬉しいですよね。

取り置きって何?

取り置きとは、代金を当日払いにする前売り券という意味です。

単純に前売り券だと郵送したり、対面でチケットを渡したりしないといけないですよね。お客様にしてもアーティストにしてもこれが意外とめんどうだったり、非効率的だったりします。

そのため、チケット代金は当日払うけど、受付で名前いえばチケットがもらえるようにしといてよ。っていうアーティストとお客さんの口約束ですね。

チケットを作ったりするのはコストがかかるので、ほとんどのアマチュアアーティストはこの取り置きでライブを回している人が大半です。いわゆるツイッターのDMとかで、

アーティストに、取り置きお願いします!

みたいな感じで連絡する感じですね。こうすることで、料金も当日の割高な料金ではなくて前売りで設定されている安いチケット料金でチケットを購入することができます。

最近は、コロナの影響もあり、オンラインのチケット販売システムが簡単にできるようになってきて、導入しているアーティストが増えてきた印象です。

ペーパーのチケットを作るのはお金がかかるので、こっちの方が意外と安上がりだったりしますし(手数料差し引いても)、アーティストとしても、事前集金できるのは強みですよね。

オンラインチケット販売のBASE

最近は、BASEを使ってチケット販売をしている運営さんをよく見ます。

オンラインチケットの場合は、入り口でスマホを提示したり、もしくはバーコードのようなものをスマホでスキャンすることで、支払い確認などをするシステムが多く取り置きの入場よりスムーズにすすむのがいいですね。

取り置きチケット制だと、どうしても入り口で受付の人に名前と予約人数を伝え、予約リストから確認してもらい、料金の支払いが発生するということで、列が全然短くならない

みたいな現象が起きているのをよく見かけます。

ポイント

取り置きの場合は、予約名はわかりやすいのがベター。たまに、よくわからないニックネームで予約をいれて、予約リストにうまく反映されず、受付でトラブルが起きているケースを見かけます。なんでも、わかりやすいのが一番ですね。

昔と違って、オンラインで物を販売するのが割と簡単な時代になってきたので、昔ながらのライブハウスの紙のチケットはこれから、どんどんなくなっていくかもしれませんね。

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物販・特典会 いや、名前と現実のギャップよ・・・

物販とか特典会とかがフライヤーのタイムテーブルによく書かれています。

特にアイドル(主に地下アイドル)と呼ばれるジャンルに大変多いのがこの常識です。

元々、物販というのは、アーティストがCDやTシャツを売ったりする時間のことをさしていました。

しかしながら、現在、ライブアーティストの大半が、物をうらずに、自分達と触れ合う時間を販売しているケースがほとんどなんです。

その中で1番メジャーなものがチェキ撮影です。

好きなアーティストとチェキを一緒に撮影するという権利を販売するわけです。

いや、物じゃなくね?

って思う方も多いのですが、一応、権利を販売しているのですが、アーティスト側はチェキ券というカードを販売して、その対価として、チェキ撮影を行うような感じなので、物販といえば物販です。

そのほかにも、握手券だったり、チェキがないお話券だったり、激しめの運営さんが運営する事務所だとハグ券だったりと色々、「おいおい、それって大丈夫なのか?」ってレベルで攻めている物販をしている事務所さんも見かけます。

握手をすればファンが増えるのは選挙に似ていますね。

有料にてアイドルとチェキを撮り話をする時間を売ります

と書いてくれれば、初心者にもわかりやすいのですが、これを1ことで物販と表現してしまうのが常識になっているようですね。

物販

ということで、初心者はTシャツや CDでも買えるのかな?

と思ってしまいがちですが、ライブハウスではその常識は通用しません。ただ、これはアーティストによってことなりますので、事前によく確認をしてからライブハウスに初心者の方は足を運びましょう!

ポイント

前物販という強引な存在

アイドルになると、現実は厳しくライブはそっちのけで、上に記述した物販目当てでファンが動くことが多いのが、今のアマチュアのライブの現状です。アーティストたちもそれを理解している人も多く、前物販というシステムが誕生しました。

これは、本来、ライブの感想をアーティストとお客様で交流し話すのが物販や特典会のあるべき姿なのですが、場所の少なさやタイムテーブルなどの都合から、ライブの前に物販を行うという、本末転倒なことが起きているのが現実です。色々仕方ない面もあるのですが、ライブ自体に魅力のあるアーティストを目指すことがまずは大切ですね。

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