ついに導入!どこでも好きなところに設置できるSFAトイレの性能がすごい
2021年11月。長い間使っていたトイレをリニューアルしました。
リニューアルといっても普通のリニューアルではなくて、店舗自体の中で場所を変える大改装を行い、別の場所に新しくトイレを導入しました。
その際に、新しく利用したのがSFAトイレ(サニアクセス3)というフランス製のちょっとかわったトイレのシステムです。
内装工事につきもの!トイレの設置場所の問題!
店舗のオーナーさんや出店などを何度もしている人なら、わかると思いますが、トイレの設置というのが、内装を行う上で非常にネックになってきます。
その理由として
トイレの設置は場所を自由に選べない場合が多い
という制約があるからなのです。1戸建てのビルや家を建てる場合でもそうですが、トイレというのは特殊な配管(普通より大きい)ものを使う上に、流せる場所が限られているので、最初から敷地内や建物内にトイレを流す用の配管が設定されている近くにしか設置することができないのです。
僕も、内装初心者のころは
え?配管を延長したらいいだけじゃないの?
とか思ってたりもしたんですが、そう簡単にはいきません。トイレから流れるものは、ご存知の通り、水だけではありません。流した場所から、排水の下水道まで、落ちていかないといけないんです。
それには、
勾配
というのがネックになってきて、ある程度の傾斜をたもちながら、排水管を施工しないといけません。
なので、ビル内にトイレの配管が集まる場所があったとしたら、原則その近くにトイレを設置しないといけないという暗黙のルールがあるのです。
仮に、その配管から正反対の場所にトイレを設置すると、
ぶっとい排水管を勾配をとりながらずっと引き回さないといけない
プールのスライダーのイメージです
という感じになり、高いところから低いところへ向かうために、距離を伸ばせば伸ばすほど、最初の位置を高くしないといけないことから、他のスペースをどんどん圧迫してしまうことになるのです。
内装の可能性を無限にあげるSFAトイレ サニアクセス3を導入!
そこで、いろいろ悩んで、調べた結果発見したのが、このSFAトイレ
これは何かというと、トイレに取り付けることで、排泄されたものを粉砕して液体状にして細い排水管であまり勾配を取らなくても遠くまで飛ばすことができるというとっても新しい構造の次世代トイレなんです。
これにより、
太い配管で勾配をつけて排水溝を目指す
という選択肢にしばられることがなくなり、どこでも好きな場所にトイレを設置できるようになりました。
ほとんど、勾配をとらなくていいのと、配管が細い
このトイレは、すべての排泄物が液体化するので、トイレは原則高いところから低いところへ勾配を取りながら、排水溝を目指す設計になりますが、水と同じ感じなので、一回天井へあげて、そこから天井裏を通って、排水溝を目指す
という構造なんかもとることができて、トイレの施工に関する根本的な常識を覆すことができるんです
上野Untitled 念願のトイレの位置を変更に成功!導入したばかりのSFAトイレがすごすぎた
上野Untitledはトイレの場所に問題があり、楽屋に近い場所にしか設置をすることができませんでした。
本来は、楽屋とは違う場所に設置をしたかったのですが、勾配を取ることができずずっと諦めていたんです。
そこでいろいろ調べているうちにこのフランス生まれのSFAトイレに巡りつきました
そして、緊急事態宣言で予約がたくさんキャンセルになり、店自体が空いている時間が増えたため、思い切ってお世話になっている工務店さんと打ち合わせて、ついにこのトイレの入れ替えを決行したのです
結果、トイレを楽屋とそれとは全然違う場所に移すことに成功して、念願であったお客様と出演者のトイレの場所を分けることに成功しました。
内装の業者さんも、はじめての試みだったのですが、これから内装の選択肢が増えてとてもいい体験ができたと言われていました。
導入する時心配。SFAトイレ(サニアクセス3)は壊れないの?
これが、やはり導入する点で、一番気になった点でした。
僕も心配で何度もメーカーさんに問い合わせしましたが、1日に100人とか大勢の人が利用しても壊れることはないそうです。
HPにも掲載されていますが、かなり多くの場所で使われている事例は、知られていないだけであるそうで、安心して使ってもらえると言われました。
ただ
経年劣化により故障することもあるらしいのですが、7年から10年くらいは大丈夫であろうとのことでした。
このトイレを導入して、もう1日50人や100人使うことも増えてきましたが、上野Untitledでは問題なく利用することができています。
SFAトイレ サニアクセス3のデメリットは?
今回これを使ってみて感じたことです。
SFAトイレのデメリット
- 使える便器の種類が決まっていて、調達に時間がかかった
- 施工できる人が少なく、また利用者も身近におらず手探りだった
- うるさい
この3点です。
1番目
上野Untitledでつかったサニアクセス3は、横排水というタイプの便器が必要で、これがコロナの影響なのかわからないですが、在庫がなくなかなか手に入らなくて困りました。
この問題は、時期的なものかもしれないので、今後は改善されるかもしれません。
2番目
施工業者も手探りだった。あまり聞いたことないトイレだそうで、やはり知る人ぞ知るという感じで、普通の業者さんだと、半信半疑だったようです。今回は、業者さんと手探りで試行錯誤しながら、進めましたがやはりノウハウがまだ浸透していないもので近くに経験者がいると施工のアドバイスも含めて心強いかもしれません。一応、公式サイトでは業者の斡旋もしているようですが、自分のテナントを担当してもらっている工務店さんにお願いしたいこともあり、今回は、全員未経験者で設置に取り組みました。
3番目
これが1番想定外。
結構うるさいです。
当店はライブハウスなので、まあ、大丈夫なんですが、場所によってはこの音対策が必要なケースもでてくるかもしれません。
イメージ的には、
インパクトドライバー、丸ノコなどででる騒音が3秒くらい流すたびにでる
というイメージ。
内装業者さんならわかるでしょうか?
もし、施工するのに余裕があるなら、このサニアクセス自体を何かで囲って簡易的な吸音や防音をする、もしくはトイレのドアをしっかりしたものにする
などのアイデアがあるといいかと思います。
というわけで以上!上野Untitled久しぶりの大幅リニューアルのお話でした!