ライブハウスのリハーサルの手順
ライブハウスでバンド演奏を行う際に必要なのがリハーサルです
リハーサルの目的
- 本番でしっかり綺麗な大きな音をだす。
- モニター(ステージ上で演奏者が聞くためのスピーカー)音量を調整する。
- 各楽器のバランスを調整する
という役割があります。
リハーサルを行わないと、本番で十分な音量を確保できない為
- ボーカルが聞こえない
- ギターが大きすぎる
- ベースが大きすぎる
- ステージ上で自分の声が聞こえない
などの問題が生じることがあります。
リハーサルなしのイベントで本番で
ボーカルをあげてください!
と要望がステージ上から来るケースがありますが、リハーサルで確認をしていないと、音量を上げることができないケースがありますので、しっかりリハーサルで確認しておきましょう。
リハーサルでは音響( PA)は最大音量の確認を行います。
最大音量
安全にフェーダーをあげて、確保できる音量の最大値
→
最大音量がわからないまま、フェーダーをあげると、本番でハウリングしたり、スピーカーなどの機材が損傷する事故につながるので、リハーサルがないと、大きな音量にトライすることができません。
リハーサルの手順
リハーサルは本番前の午前中などに早めに集合してイベント主催者全員で集まり
行うケースと、出番直前に確認するケースの2パターンが主にあります。
流れ
ステージにバンドメンバーであがり、機材をセッティングします。
- ギターやベースなどのアンプ楽器
→自分が立つ位置をきめ、そこで十分に聞こえる音量に設定しましょう
- キーボードなどのライン楽器
→自分の座っている位置で、聞こえる音量を設定しましょう。
キーボードなどのLINE楽器はPA側で音量をコントロールするので、リハーサル中にPAさんと音量の確認を行い、要望をしっかり伝えましょう。
全ての設定が終わったら、バンドで1コーラスを確認します。
この際に、注意!!
全ての楽器やボーカル、コーラスが入ってる曲のパートで練習を行いましょう
1コーラスが終わったら
それぞれのパートから、順番に手を挙げるかマイクでPAさんに意思を伝え、モニターなどの調整をお願いしましょう。
モニターの調整
自分の近くにあるスピーカーでなっている音量を調整すること
この際に、PAさんに
どのスピーカーのどの音を調整するのか?
という意思をしっかり伝えましょう。
良い例
このスピーカーのメインボーカルとドラムのコーラスの声を大きくしてください
ダメな例
ボーカルあげてください!ギターあげてください!
→どのスピーカーでどのボーカルの音量が上がればいいのかがわかりません。しっかり、パートと箇所を伝えましょう。
中音あげてください!
中音の定義が何かわかりません。ボーカルをあげるのか?ギターをあげるのか?どのスピーカーのことなのか?しっかり伝えましょう!
それぞれが要望を伝え終わったら、再び演奏を1コーラスして確認を行います。
問題がなければ、その設定をメモなどで保存してリハーサルを終了します。
音量はPA側でいきなり大きく上げることはできません。
自分の満足のいく音量にならなかった場合は、もう一度PAさんに音量を上げる要望を出しましょう。
PA側は徐々に音量を上げていきます。
ポイント
ステージ上の音量は上げすぎると、ハウリングの原因になります。
また、モニターの音は客席にも聞こえる為、モニター音量が上がると客席の音質が落ちます。
客席と同じバランスミックスをステージで聴くことは不可能なので、中規模から小規模のライブハウスでは、自分が演奏するのに必要なモニター音量だけをもらうようにしましょう。
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